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高松市が「廃棄うどん」を発電に活用 バイオマス発電での実験開始

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 さぬきうどんが飲食や観光業だけでなく、環境にも貢献するかもしれません。高松市が廃棄されるうどんを「発電」に利用する実験を始めました。

 高松市屋島西町の東部下水処理場です。施設内のタンクに入れるのは、乾燥させた上で細かく砕いたうどん。

 6月3日から1年間行われる廃棄うどんを使ったバイオマス発電の実験です。

(記者リポート)
「このタンクの中で発生したガスを使って、ここに並んでいる発電設備の中にあるエンジンを回転させることで電気を作っています」

 この処理場では、下水処理の過程で出る消化ガスを燃料にしたバイオマス発電を行っています。下水の汚泥に廃棄うどんを混ぜることで微生物の活動を活発にし、ガスの発生量を増やすことを狙っています。

(高松市/大西秀人 市長)
「やはり高松であるとしたらうどんだろうと、さぬきうどんだろうと。それで、そこに目を付けさせていただいた」

(さぬき麺業/香川政明 社長)
「さぬきうどんは環境にも優しいんよ、というところを発信していきたい」

 3日は高松市の大西秀人市長とさぬき麺業の香川政明社長が、実験に使う廃棄うどんの提供に関する協定を結びました。さぬき麺業は、工場で出たうどんの切れ端などを月に400~600キロ提供する予定です。

 高松市では2016年からバイオマス発電を始め、2021年度は約326万キロワット時を発電。そのうち、約246万キロワット時を1億円余りで四国電力に売りました。

(高松市下水道施設課/乃生実典さん)
「下水道事業者としては下水の処理をメインで行っておりまして、その中で出てくるガスとか副産物を活用して、高松市で取り組んでいるゼロカーボンシティ高松、食品ロスの削減に貢献できればいい」

 高松市は1年間データを取り、その結果を踏まえて事業化するかどうか判断する方針です。

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