四国水族館に新しい仲間が加わりました! 開館当初から狙い続けた珍しい「エビ」なんです!
400種類、約1万4000匹の生き物を飼育する香川県宇多津町の四国水族館。四国の海を再現する水族館に新しく加わったのが……。
(記者リポート)
「こちら四国水族館の目玉である『綿津見の景』、そのすぐ横に新しく展示されたのが、こちらのリョウマエビです、ちょっと隠れてしまってますが」
新しく仲間に加わったリョウマエビです! リョウマエビはインド洋から太平洋にかけて生息するイセエビの仲間です。日本で初めて見つかったのが高知県土佐湾沖だったことから、土佐藩出身の坂本龍馬にちなんで名付けられました。
最大の特徴は、目の上にある眼上棘(がんじょうきょく)と呼ばれる角のようなもの。外敵に襲われ食べられそうになった時に口の中でひっかかり、身を守るために発達したと言われています。
このリョウマエビ、四国水族館は開館当初から展示したいと思っていたようで……。
(四国水族館 リョウマエビの飼育担当/野路晃秀さん)
「四国水族館もオープンして3年目になるんですが、リョウマと名がつく四国らしい生物をぜひ展示したいと思っていたんですが、この3年間なかなか捕れることなく、運よく今回手に入ったということで、数年に一度の珍しさだと思っています」
リョウマエビは、水深50mから500mに生息する深海生物(イセエビは約20mに生息)。そのため、生きたまま捕獲されること自体が珍しく、何を食べているかなどの生態についても謎に包まれている部分が多いんだそうです。
全国の水族館でも展示されることは珍しいとのことです。
ちなみに……。
Q.イセエビと同じでおいしいんですか?
(四国水族館 リョウマエビの飼育担当/野路晃秀さん)
「らしいですけどね(笑) 私も食べたことがないんですけど、おいしいという噂は聞いております。きょう(15日)からこちらの水槽での生活が始まるので、まだリョウマエビ自身もお気に入りのポイントを探して、いろいろなところにいると思うので、立派な角だったり、じっくり観察して写真も撮りやすいかなと思います」