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全国初確認の未開封缶やカルテなど 森永ヒ素ミルク事件の史料を公開 岡山大学

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 68年前、乳児に重大な健康被害をもたらした「森永ヒ素ミルク事件」に関連する未開封の粉ミルク缶などが岡山大学で公開されています。

 17日に岡山大学医学部の医学資料室で公開が始まったのは、事件当時の1955年、森永乳業徳島工場で生産された粉ミルク缶などです。この粉ミルク缶は1970年ごろに被害者の家族から岡山大学が譲り受けたもので、未開封のものが確認されたのは全国で初めてです。

 「森永ヒ素ミルク事件」では、粉ミルクの製造過程で混入したヒ素によって130人が死亡。被害者は、1万3000人以上にのぼっています。

 診察時に原因が分からず、その後亡くなった生後8カ月の男児のカルテも公開されています。

(岡山大学医学部医学資料室/木下浩 室長補佐)
「もう終わった事件だと、思う方もいらっしゃるかもしれません。でも、現在でも後遺症によって苦しんでいる方たち、被害に遭われた方たちがいらっしゃいます。今でも続いている事件だと言えると思います」

 森永ヒ素ミルク事件の史料は、10月27日まで公開されていて、見学には電話での予約が必要です。

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