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著者は中学1年生 古墳愛あふれるガイドブック「岡山100名墳」を出版

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 岡山県は全国でトップ5に入るほど古墳の数が多い地域です。その知られざる魅力を多くの人に広めようと、ある本が出版されました。

 4月30日に出版された古墳のガイドブック「岡山100名墳」。ページをめくると……古墳がある場所や造られた年代はもちろん、形の美しさや珍しさなどが星の数で示されています。

 また、さまざまな角度から撮影した古墳の写真もたくさん掲載されています。

 こちらの本を書いたのは、「はにお」こと板東郁仁さん(12)。なんと、岡山市在住の中学1年生なんです!

 今回は、郁仁さんの本を販売している、郁文堂書店でお話を聞きました。

(「岡山100名墳」の著者/板東郁仁さん)
「岡山の僕がおすすめする古墳を100個取り上げて、それを写真付きで解説した本になります。初心者の方でも見やすいように作りました」

 郁仁さんは、小学5年生の頃に古墳の魅力にはまり、岡山県内だけでも900基以上の古墳を巡ったそうです。

(古墳グッズを紹介する郁仁さん)
「ここにたくさん並んでいるのは古墳のクッション」「ここは全部が古墳の記事になっています」

 古墳愛があふれて止まらない12歳。さらに……。

(板東郁仁さん)
「ここから、香川県でとれる安山岩の板石が大小5つ見つかっていて、竪穴式石室(埋葬施設)の一部のものだろうと。香川県産の石ということは、重要な部分に使われた石だと考えられる」

 大人顔負けの豊富な知識を持つ「古墳博士」でもあるんです。

 郁仁さんが本を書き始めたのは、小学5年生の時。約1年半かけて完成させました。

(板東郁仁さん)
「岡山の古墳について、どうやったらもう少し来やすくなるかということでSNSでアンケートをとると、80%以上の人が『ガイドブックやマップを作ってほしい』という声が多かったので、実際に自分がガイドブックを作って岡山の古墳について発信できたらと思い、この本を執筆しました」
「岡山の古墳は当時、吉備の勢力はとても強かったので、非常に見ごたえがある古墳が多くて、誰でも楽しめるような、初心者の方が行っても上級者の方が行っても楽しめるような、そういう古墳が多いと思います」

 ここで、郁仁さんおすすめのページを教えてもらいました。

(板東郁仁さん)
「これは、岡山県三大巨石墳にも選ばれている『牟佐大塚古墳』の説明のページです。住宅街の中に大きな石室があって、すごい神秘的な空間なので、この古墳は僕が古墳にはまったきっかけになったものでもあるので、ぜひ見ていただきたいです」

 郁仁さんの本を販売する「郁文堂書店」では、もともと古墳好きの店員さんが専用コーナーを設置していました。ここに「岡山100名墳」を入荷してここに並べたところ、1週間ほどで約30冊が売れたということです。

 ところで、郁仁さんはこの本を書くにあたって、大好きな「あるもの」を我慢していたそうなんですが……。

(板東郁仁さん)
「新しい古墳を見に行くと追加したくなるので、県内の新しい古墳を見に行くのを控えようと思って執筆に専念しました。古墳巡りをこれからも続けて、さらにいい本をまた出したい」

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