岡山の郷土料理「ばら寿司」を次世代につなげようと、官民が連携して新たなブランドを立ち上げました。
(JA全農おかやま/川崎敦史 副本部長)
「令和のばら寿司、晴寿司です」
ばら寿司の新ブランド「晴寿司」です。倉敷市の「すし遊館」の「晴寿司」には、岡山県民にはおなじみ、ニシン科の魚「ママカリ」やモガイ、朝日米といった県産の食材が使われています。(すし遊館 新倉敷店で6月1日から販売[テイクアウト限定])
(記者リポート)
「では、いただきます。モガイは甘辛く煮てあってすごく酢飯に合いますね。黄ニラの香りも口いっぱいに広がります」
JAグループ岡山や県、市、商工会議所など官民21の団体でつくる「推進会議」が新たなブランドを立ち上げたのには、ある理由がありました。
(晴寿司ブランド推進会議 事務局/石山幸典さん)
「作り手がめっきり減った」
岡山の郷土料理として親しまれてきたばら寿司ですが、定番の県産食材が手に入りにくくなったことなどから……。
(晴寿司ブランド推進会議 事務局/石山幸典さん)
「味の灯が消えかかっている」
「晴寿司」の定義は、県産の米と複数の県産食材を使った創作のばら寿司です。今までの型にとらわれず、具材にフルーツや肉を乗せるなど、いろいろなスタイルでの楽しみ方を提案します。
推進会議では、ブランドマークを定め、取り扱う事業者を募集しています。
すでに認証を受けた2つの事業者が県内のスーパーや回転寿司店で6月1日から販売します。(おかやまコープ、味彩館Aコープでは6月1日と18日に販売[一部店舗を除く])
(JA全農おかやま/川崎敦史 副本部長)
「手軽に飲食店に作ってもらえるようにして、家庭まで浸透して作ってもらって、広げていきたい」