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川をせき止め2kmにわたり清掃活動 約350人が参加 海に流出するごみの減少へ 香川

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 香川県宇多津町で4日、川の清掃活動が行われました。効率的に掃除をするため、今回は大胆な方法をとりました。

 日本財団などが企画した清掃活動には、地元の住民や小中学生ら約350人が参加しました。

(記者リポート)
「こちらが今回清掃する大束川です。効率よくごみを拾うために1週間ほど前から水を抜き、水位を下げています」

 川の中に入って清掃するため、水門とせきの2カ所を閉じて水をせき止め、約2kmの区間の水位を最大70cm下げました。

 参加した人たちは、川の中に入って空き缶やビニール袋などのごみを拾っていました。

(参加した子どもは―)
「想像の1.5倍くらいはあったかなと思います」

 日本財団によりますと、「海洋ごみ」の8割ほどは海に直接捨てられたものではなく、川や水路から海に流れ出たごみだということです。

 海に流れ出たごみは回収が難しいことから、川での清掃活動は「海洋ごみ」を減らす「最後のとりで」です。

 日本財団は、瀬戸内海に流れ出るごみの量を7割減らすことを目標に、岡山・香川など中四国の4県で清掃活動などに取り組んでいて、今回もその一環です。

 日本財団によりますと、2kmにわたって川の水位を下げる清掃活動は全国で初めてだということです。

(日本財団/海野光行 常務理事)
「他人事にはできない、身近な一つの社会課題になるべき課題なのかな」

(香川県/池田豊人 知事)
「瀬戸内海という非常に大きな財産をもらっていますので、香川県が全国に先駆けてやらないといけない」

 日本財団は川の水位を下げて行う清掃活動の効果を検証し、ほかの地域での活動につなげたいとしています。

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