さまざまな事情で学校に通えなかった人に学び直しの機会を提供する「夜間教室」が8日、高松市で開かれました。
8日夜、高松市の生涯学習センター「まなびCAN」で1回目の授業が行われ、外国籍を含む10代から70代の男女9人が学びなおしを始めました。
主な学習内容は小学校から中学校の国語や数学で、月に2回、全部で16回の授業を無償で受けられます。
教えるのは教員経験のある指導者とボランティアの5人です。8日は記念のセレモニーのあと、早速 数学と国語の授業が行われました。
この夜間教室は2022年度も開かれていて、2023年度は授業回数を増やし新たに英語や社会、美術の授業も行う予定です。
(受講生は)
「日常生活の日本語がもっとわかるようになればいいなと思います。どんなことでもいいので(学びたい)」
この「夜間教室」は、週5日授業を受けて中学の卒業資格を取得できる「夜間中学」のニーズを把握する目的もあります。
「夜間教室」の2022年度の受講生へのアンケートでは、9人のうち7人が「夜間教室に参加して満足した」と回答していて、8人が「2024年度も参加したい」と答えました。
その理由について「仕事や子育てをしながら授業を受けられる」や「月2回のペースがちょうどいい」という声が上がったということです。
実際に2022年度も受講していた5人が2023年度も引き続き「学びなおし」に取り組んでいます。市は引き続き受講生のニーズを調べて夜間中学の設置も検討していくとしています。