梅雨に入り雨が続いています。この雨や日照不足により、夏野菜には「ある異変」も。さらに価格にも影響が出ています。
香川県綾川町の「まつもと農園」では毎日1000kgのキュウリを高松市の市場などに出荷しています。これから出荷の最盛期を迎えようとしていますが……「ある異変」が。
(松木梨菜リポート)
「曲がってしまっています。6月に入ってからの天候が影響しているということです」
(まつもと農園/松本稔さん)
「例年ならこんなにたくさん曲がったりするキュウリがないんですけど、6月入っての長雨、あと日照不足、それと急激な高温とか、異常気象の影響が出てるのかなと」
このような曲がったものが全体の1~2割を占めていて、「売り上げ」にも影響が。
(まつもと農園/松本稔さん)
「キュウリは曲がってしまえばどうしても出荷ができないという状況なので、廃棄処分が多くなってしまう。資材の高騰とか燃料の高騰とかでコストがかかってしまうので、きれいな新鮮なものを出荷したいなと思って毎日頑張っております」
出荷量の減少で「価格」にも影響が。
(新鮮市場きむら 青果部/五百﨑直人 バイヤー)
「他の県からのものが主流だったのが、これから露地の香川県産のものが主流になってくるって切り替わりのタイミングなんですけど、今 若干値段が高くなっているのかなっていう」
香川県産のキュウリは例年より3割ほど値上がりしています。この他にも。
(松木梨菜リポート)
「夏野菜の一つであるナスも今後値上がりするかもしれないということです」
(新鮮市場きむら 青果部/五百﨑直人 バイヤー)
「天候次第になってしまうのですが、瞬間的に数が減っちゃうのでちょっと高くなるかなと」
今後は野菜全体が近年の物価高騰の影響を受けるのではとみられます。
(新鮮市場きむら 青果部/五百﨑直人 バイヤー)
「物流費も高くなっているのでそこが上がった分だけ2022年よりも高くなっている。どれだけ安くなっても一定のところからは下がらないというのが、2023年これから出てくるのかなっていう」
(買い物客はー)
「(値上がりの)実感はあります」
「子どもが小さいので野菜は極力使いたいなって思いはあります」
「結構(家計に)痛いです」
そうした中、価格が比較的「安定」しているものもあるといいます。それがトウモロコシやアスパラ、レタスです。
(新鮮市場きむら 青果部/五百﨑直人 バイヤー)
「出荷量がかなり出回っているタイミングで安定的にお安くおいしいものが食べられると思います」