採れたての新鮮な野菜を消費者に届けようと「やさいバス」の運行が香川県で始まりました。
午前7時半、三豊市三野町の集荷場に近くの農家で採れたキャベツや大根、ナス、ミカンなど、野菜や果物が次々と運ばれて来ます。そして、キャリーケースに野菜などを入れ「やさいバス」と書かれた軽トラックに積み込みます。
(記者リポート)
「2台のトラックに30を超えるキャリーケースが積み込まれました。もう1カ所経由して、きょうのうちに店頭に並びます」
14日に香川県で始まった「やさいバス」です。静岡県の会社が始め、香川県が全国で13カ所目の導入です。
スーパーから注文を受けた生産者は野菜と果物を集荷した「バス停」から「やさいバス」で運んでもらいます。そして三豊市のスーパー2カ所に設けられた「バス停」でおろし、店頭で販売します。これにより消費者は新鮮な野菜を早く購入することができます。
この「やさいバス」は配送にかかる費用をスーパーなどが出すため、農家の負担が減り、農家は生産に集中することができます。
(買い物客は―)
「きれいですね、やっぱり。そして新鮮かな」
(生産者は―)
「僕らも生産に集中できることはとても魅力的だと思います」
「販売先が増えたということで、できれば、販売量を増やしていきたい」
(やさいバス/加藤百合子 社長)
「今までの物流は、物流目線の流通、販売がメインになっていたんですね。やさいバスの場合は、地域のものをそのままいろんな店舗に、バスのように振り分けて降ろしていきますので、かなり鮮度が改善されると思います」
来週からは高松市のスーパーにも、やさいバスの「バス停」が追加される予定です。