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【特集】高松商・浅野翔吾選手の「人柄」を評価する声 「全員に応援される選手」目指して 20日ドラフト会議

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 夏の甲子園で大活躍した高松商業の浅野翔吾選手は、20日のドラフト会議で1位指名が有力視されています。どんな時も「浮かれず」結果を積み上げてきた浅野選手は、謙虚に運命の時を待ちます。

(高松商/浅野翔吾 選手)
「少しどこかに不安というか、本当にいいんだろうか……というか、指名してもらえるのかっていう不安はあるんですけど」

 両親の教えを胸にどんな時も謙虚に……それでも胸をはって運命の時を待ちます。

 夏の甲子園が終わり、9月――

(高松商/浅野翔吾 選手)
「久しぶりに髪を伸ばして、髪のセットも全然分からないんですけど。あまり調子に乗らないように、今まで通り、学校の先生方に応援されるような生活態度でやっていきたい」

 髪を伸ばすのは小学3年生以来。高校野球で一つの目標を達成した浅野選手は、次のステージに向けて運命の時を待っています。

 この夏、浅野選手はその名を全国に轟かせました。甲子園の舞台で2打席連続を含む3本のホームラン。高商を52年ぶりのベスト8に導く活躍で、世代ナンバーワンスラッガーとも評されました。

(高松商/浅野翔吾 選手)
「甲子園ベスト8という目標を達成して、この夏はいろんな意味で充実した夏だったと思います」

 高松市出身の浅野選手は、小学3年生の時に地元のスポーツ少年団で野球を始めました。すぐに頭角を現し、小学校時代だけで放ったホームランは90本以上。それでも両親から繰り返し言われた「教え」がありました。

(高松商/浅野翔吾 選手)
「親に『すぐ調子に乗るな』ってずっと言われてたので、打っても調子に乗るというよりは、また次のこと考えて」

 高校に進学する時には県外の強豪校からの誘いもありました。

(高松商/浅野翔吾 選手)
「県外だと、お世話になった人たちに直接応援に来てもらえないんで。『地元で応援される選手になったら』と(親に)言われたので高松商業を選びました」

 高校に入ってからも両親の教えを胸に努力を続け積み重ねたホームランは68本。常にプレーでチームを引っ張り続けキャプテンも任されました。

(高松商/長尾健司 監督)
「キャプテンは勉強は苦手やけど、人間的には素晴らしい。先生方からも愛されとるし、素直にいろんな先生の話も聞けるし、そこがやっぱり千両役者のゆえんなのかな」

 浅野選手に関しては、そのプレーだけでなく「人柄」を評価する声が多く聞かれます。

(高松商/岡田茶世 先生)
「いつ会っても気持ちいいあいさつしてくれますし、すごく気持ちの優しい子だな」

(同級生は―)
「思っていたよりシャイな人で、人柄もひかれるような人なので、今の人柄のまま有名になってほしいです」

(高松商/長尾健司 監督)
「野球っていうスポーツは人間がやるスポーツなので、人間を磨いてない限りは、野球はできないと思ってますから」

(高松商/浅野翔吾 選手)
「野球だけしっかりできるよりは、応援される選手、応援されるチームを目指して、普段のあいさつだったり、生活態度を意識しています」

 20日のプロ野球ドラフト会議で巨人は1位指名を公表するなど、浅野選手の注目度は上がっています。

 20日、知らせを待つ浅野選手の後ろには、約500人の生徒や地元の染物店が製作したボードが設置されます。

(同級生は―)
「世界で活躍できる選手になってほしいと思って縫いました」

(大川原染色本舗/大川原誠人 代表取締役)
「メジャーリーグにも行けるぐらいの選手になってもらえたらと」

 「地元から応援される選手」を目指して努力を重ねた浅野選手は、多くの思いを背負って次のステージへと進もうとしています。

(高松商/浅野翔吾 選手)
「例えば、どこかの球団に入って、その球団だけに好かれる・応援されるんじゃなくて、全員に応援される選手を目指してやりたい」

 KSBではドラフト会議が始まる20日午後5時ごろから、指名を待つ浅野選手や記者会見の様子を生配信します。KSBのホームページやアプリからご覧いただけます。

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