小学6年の頃から10カ月間スペインにサッカー留学していた少年が香川県に帰ってきました。応援してくれた人に感謝の気持ちを伝えようと7月、製麺所でお手伝いをしました。
7月12日、香川県三木町の「藤井製麺」にやってきたのは、中学1年生になった児山藍士さんです。この日は「藤井製麺」の『お客様感謝デー』をお手伝いします。
児山さんは小学1年の時からサッカーを続けてきました。
小学5年の時にはスペインのビッグクラブ「FCバルセロナ」が主催するキャンプに参加。約700人の参加者の中からスペイン遠征のメンバーにも選ばれました。
そして――。
(児山藍士さん[当時小6])
「スペインに1人で留学します」
サッカー選手を育成する留学プログラムに参加。2022年9月から10カ月間、1人でスペインに留学しました。
現地では寮生活をしながら世界各国から集まった選手たちと切磋琢磨しました。チームではボランチやサイドバックとして出場することが多かったそうです。
(児山藍士さん)
「プレーが全然うまくいかないとか、たくさんありましたけど、それも含めていい経験だし絶対成長できた」
この留学にあたっては家族がクラウドファンディングを立ち上げ、資金の支援を呼び掛けました。結果、目標の1.5倍ほどの110万円近くが集まりました。
藤井製麺はクラウドファンディングの返礼品としてうどんを提供するなど児山さんの挑戦を応援していました。
(藤井製麺/岡田徹也 代表取締役)
「小さい頃から単身で外国へ移って、とてもしっかりしている子だなと思います。期待の星ではないかと思う」
7月、帰国した児山さんは藤井製麺や応援してくれた人たちに感謝の気持ちを伝えようと「お客様感謝デー」で接客することを決めました。
(児山藍士さん)
「応援してくれているので少しずつ恩返しはしたいんですけどそういう機会があんまりないので、きょうの機会を大切にしたい」
(お客さんは―)
「かわいい、りりしくてね。(将来が)楽しみ」
「ちゃんと机を拭いてくれて、話も返してくれてしっかりしている」
「楽しい?(うなずく児山さん) いいですね。小さいころからいろんな経験をしたら、いろんな役に立つと思うので」
また、児山さんは、2023年9月から再び10カ月間スペインにサッカー留学をすることが決まっています。この留学資金を集めるためのクラウドファンディングも新たに始めました。
(児山藍士さん)
「応援してくれている人もいるので、意識は落とさずに頑張りたい」