岡山県笠岡市の白石島と笠岡港を結ぶ三洋汽船のフェリーが、2023年12月31日から運休することを受け、白石島の島民が笠岡市の小林市長に陳情書を提出しました。
(白石・島づくり委員会/樋口栄吉 会長)
「島しょ部に生きる我々にとって、離島航路は地域住民の生活を支える上で必要不可欠な基盤であります」
29日は白石島の島民4人が笠岡市役所を訪れ、小林嘉文市長にフェリーの運航状況や利用状況などを調査し、行政・運航会社・島民が一体となって、持続可能な運航システムを構築することを求めました。
白石島と笠岡港の間で、フェリーと高速船、普通船を運航する三洋汽船は、2023年12月31日から1日4往復しているフェリーの運休を決めています。運休の理由は利用者の減少や、燃料価格の高騰などです。
三洋汽船のフェリーがなくなると、白石島と笠岡港を結ぶフェリーは、瀬戸内中央観光汽船の1日4便だけになります。
現在の半分に減るため、島民は島の商店の仕入れや燃料の輸送などに必要なフェリーの便数が確保できなくなる恐れがあるとしています。
陳情を受け、小林市長は、三洋汽船以外の運航会社などと話し合い、なるべく便数を減らさずに島民の生活に支障が出ないようにしたいと話しました。
(笠岡市/小林嘉文 市長)
「採算が厳しい航路に対して、笠岡市としてどういうサポートが、経済的支援も含めて何ができるかということを考えていきたい」