「ことでん」の踏切で遮断機が下りないトラブルが相次いでいる問題です。香川県は機器の交換にかかる経費に対する緊急支援を決め、3200万円あまりを補正予算案に計上しました。
ことでんでは2015年以降、踏切の遮断機が下りていない状態で列車が通過するなどのトラブルが、あわせて17件相次いでいます。これに伴う事故やけが人は出ていませんが、このうち2件は2023年6月に四国運輸局から業務改善指示が出された後に起きています。
香川県はことでんへのヒアリングで「老朽化した電気設備を更新したい」と相談を受け、公共交通機関を利用する県民の安全確保の観点から支援を決めたということです。
ことでんに対し、経年劣化が危ぶまれる踏切保安設備の主電源ブレーカーやケーブルなどの交換に要する費用の2分の1を補助します。
県は、この緊急支援事業費約3200万円を盛り込んだ一般会計補正予算案を9月14日に開会する9月県議会に提案します。
これとは別に、県は2023年度、安全輸送設備の整備のため、過去2年の3倍以上となる1億5000万円をことでんに補助しています。