香川県議会議員がブラジルなどを訪問する費用が「高すぎる」として、市民団体が見直しを求める署名活動を始めました。
海外派遣の見直しを求めて署名活動を行ったのは、市民団体「明るい民主県政をきずく香川県連絡会」です。正午から1時間、高松市の商店街で署名を呼び掛けました。
(署名した人は―)
「それってちゃんと議論したの? ちゃんとみんなそれで納得いくの? というのを全くプロセスを踏んでいなくない? というのが僕たちとしては疑問」
「われわれの税金を適正に使っているとは思えないというのは、普通に考えれば当たり前のことだと」
派遣は、2023年11月、議員8人が池田知事に同行し、ブラジルなど3カ国を訪れ、移住者や現地の県人会と友好親善を図るもので、計画では費用は総額約2100万円です。
「明るい民主県政をきずく香川県連絡会」を含む3つの市民団体が「費用が高すぎる」などとして見直しを陳情していましたが、県議会は、7月10日に賛成多数で派遣を可決しました。その後、参加予定だった1人が議長に辞退を申し出ています。
(明るい民主県政をきずく香川県連絡会/樫昭二 幹事[香川県議])
「民意をどこまで議会が受け止めるのか、そういうことをもう一回やってみたい。やらないかんと」
この団体は、8月から約1カ月間、街頭とインターネットで署名を募り、「高額な海外派遣をやめること」と「派遣を議会の代表1人にすること」を求めて9月議会で陳情するとしています。
(明るい民主県政をきずく香川県連絡会/樫昭二 幹事)
「(議長が)費用については精査すると言っているんだから、目に見える精査をしてもらいたい。そして、今後の海外視察のあり方について議論をきちっとやる、そういうきっかけにしていきたい」
また、別の市民団体も、海外派遣の中止を求めて8月から署名活動を始め、9月議会で陳情するとしています。