善通寺市の辻村市長は14日、実証実験中のデマンド型送迎サービス「チョイソコぜんつうじ」を2024年1月から本格導入すると明らかにしました。
「チョイソコ」は、利用者が乗りたい場所と行きたい場所を予約すれば、 AIが最適な乗り合わせと経路を組み、 目的地まで「チョイとソコまで」乗り合い送迎するデマンド型交通です。
善通寺市は2023年4月から11月まで、琴参バスを運行主体として市内の竜川地区と吉原地区で実証実験を行っています。利用者のアンケートでは「短時間で目的地に行ける」など好意的な回答が得られたということです。
このため、2024年1月から市内全域での本格運行を目指すことになりました。全ての市民が利用でき、運賃は有料。車両3台で午前7時から午後6時まで、年末年始を除く土日も運行する方向で協議を進めています。
これに伴い、現在運行している市民バス「空海号」は、車両の故障等もあり、2024年3月末で廃止します。
辻村市長は、14日の市議会一般質問で川向武議員の質問に答え、「公共交通は、便数などに加え、自宅近くや目的地、外出先から乗り降りできることも求められており、ニーズを捉えて効率的に稼働するデマンドサービスが適した仕組み」だと理由を説明しました。