Park KSBアプリに皆さんから寄せられた疑問をもとにお伝えする「みんなのハテナ」。今回は「修学旅行」に関するハテナです。
「修学旅行はいつ始まったのですか?」(笠岡市 どん亀 55歳)
日本修学旅行協会の竹内秀一理事長によると、日本で最初の修学旅行は、東京師範学校が1886年に11泊12日で行った「長途遠足」だということです。
当時は、富国強兵の国策のもと、体を鍛えることもかねた「遠足」が行われていましたが、「長途遠足」は東京から千葉までの長い距離を徒歩で移動しました。
この時、生徒たちは、ただ歩くだけでなく、道中で気象観測や鉱物の観察など「研究」も行っていたということです。
その後、時代とともに「体を鍛える」という目的が薄れ、「学び」を目的とした今の「修学旅行」の形になっていったということです。
「どんな基準で誰がプランを立てているの?」(香川・多度津町 ゆずみかん 56歳)
この疑問について、10月に修学旅行を控える高松市立中央小学校で聞いてみました。
(高松市立中央小学校/川上り彩 校長)
「学校の教員が、子どもたちのために何がいいかなということを相談して決めています。学校の方から、『こういうところ行きたいんだ』ということを担当の業者の方に提示したら、それで組んでくれています」
高松市立中央小学校の場合は、修学旅行の前の年に5年生の学年団が校長と一緒に行きたい場所を考えて旅行会社に提案。旅行会社がそれを元にコースを考えます。
10月20日からの修学旅行では、1泊2日の日程で奈良や京都などを巡る予定です。
(高松市立中央小学校/川上り彩 校長)
「子どもたちに何が得られるかっていうのを一番大切に考えています。例えば、歴史の学習で勉強する東大寺とか金閣寺とかを、実際に目で見るっていうことを大事にしたり」
高松市立中央小学校の場合は、歴史の学習などを兼ねるため、結果として今回のように「奈良」や「京都」が行き先となることが多いそうです。
(高松市立中央小学校/川上り彩 校長)
「これから実際に子どもたちは、誰と一緒に班を組んで、どこ回るとかいうことを相談したりとかしていくので、そのあたりがとても楽しみなんではないかなと思っています」
また、修学旅行中に、子どもたちが「お金を使う場面」も計画に含めているそうです。
他にも「班での活動ができるかどうか」や「雨が降った場合でも楽しめるかどうか」も、巡る場所を決める上で重視しています。
「事前に場所の確認をしたりするの?」(高松市 パンの耳 51歳)
(高松市立中央小学校/川上り彩 校長)
「下見というので、特別に行くということはしていません。ただ、例えば今年の修学旅行であれば、6年生が行く、で、その時に5年生の担任も、1名参加する形を取っています」
「最近の人気の行き先は?」(岡山市 にっしぃ 60歳)
岡山・香川の教育委員会に聞いたところ、2023年、香川県の公立の小学校の多くは近畿地方で、この中で、大阪に行ったり、兵庫に行ったりと、学校によっての違いはあるようです。
また、岡山市や倉敷市の小学校は、香川県同様に近畿地方が多いですが、津山市は広島に行く学校が多いそうです。
中学校は、香川県や岡山市、倉敷市の公立学校は九州・沖縄が多く、津山市は近畿地方が多くなります。
高校になると、香川県の県立高校は「北海道」、岡山県の県立高校は「関東」が最も多くを占めます。ただし、中には海外を修学旅行先に選ぶ高校もあります。