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年を取るとなぜ早起きに?昼寝に効果は? 「睡眠」に関する疑問を専門家に聞く【みんなのハテナ】

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 パークKSBアプリに寄せられた疑問をもとにお伝えする「みんなのハテナ」。暑く寝苦しい日が続いていますが、今回は「睡眠」に関して皆さんから寄せられた疑問について専門家に聞きました。

「睡眠に適した気温は何℃くらい?」(多度津町 やすごろ 62歳)

 「睡眠学」を研究している神戸大学の古谷真樹准教授に聞きました。

(神戸大学/古谷真樹 准教授)
「気温と湿度が関係しています。夏でもぐっすり眠ろうと思えば、夜のエアコンをうまく取り入れて、快適な温度・湿度を保っていただけると寝苦しさは減っていきます」

 古谷さんによると、夏であれば室温は26℃から28℃くらいに、湿度は50%から60%くらいに保つと、より快適に眠ることができるそうです。

(神戸大学/古谷真樹 准教授)
「私たちの睡眠は深部体温のリズムと関係してでてきます。昼間活動している間はどんどん深部体温が上がって夕方くらいにピークになってそのあと下がってきます。下がってくるところで眠たくなるんですね。寝ている間が一番低くなるというリズムがあるのですが、最高体温と最低体温の差が大きい方がぐっすり深く眠れると言われているんですね」

 お風呂に入って体を温めたりストレッチなどの運動をしたりして深部体温を少し上げると、最高体温と最低体温のメリハリがつき深い睡眠につながるそうです。

「昼寝で集中力は上がる?」(高松市 りーえ 49歳)

(神戸大学/古谷真樹 准教授)
「短い時間の昼寝だと午後の眠気を解消して集中力を上げるということが確認されています」

 古谷さんによると、昼寝に最も効果的な時間帯は昼食後から午後3時までの間です。長さは10代から20代までは15分程度、30代以上は20分から30分程度が良いということです。

「なぜ、年を取ると早起きになるの?」(高松市 3回目の豆苗 46歳)

(神戸大学/古谷真樹 准教授)
「人の寝るとか起きるといったリズムをつかさどっている場所が脳の中の『視交叉上核』というところになります。高齢になってきますと視交叉上核の神経細胞の数が減ってくるということが関連している」

 古谷さんによると、視交叉上核はいわゆる「体内時計」の役割を担っています。

 この視交叉上核の神経細胞が加齢とともに減ると体内のリズムがうまくいかなくなります。これが「年を取ると早起きになる」一つの要因です。

 また、年齢を重ねると途中で目が覚めることも多くなるので「睡眠の量」を取ることが難しくなります。より「質を高める」必要があるということです。

「熟睡するために心掛けたいことは?」(岡山市 ほっしー 36歳)

 この疑問について、観音寺市の寝具店「ねむたや」の店主、山下秀来さんに聞きました。

(ねむたや 店主/山下秀来さん)
「規則正しい生活だとか健康的な生活は大事だと思うんですよ。まずそこは基準だとして寝具の環境、特に敷き寝具環境ていうのが休めるか休めないかの大きな違いになってくるんですよね」

 山下さんが敷き寝具を選ぶ上で重要視するのが……。

(ねむたや 店主/山下秀来さん)
「体圧分散っていって肩ばかりに体重がかかっていたら辛かったり、腰に負担がかかったまま寝ていると腰が苦しかったりする。理想的な体圧分散、楽な格好で寝られるっていうのが大事」

 クッション性があり、体圧分散ができていて、長く楽に寝ることができる寝具を選ぶことが大切だということです。

 また、山下さんは布団やシーツ、パジャマの素材も睡眠の質を左右すると考えています。

(ねむたや 店主/山下秀来さん)
「眠りって快適に気持ちよく深く休むためには湿度の調整というのは大事。湿度が高くなるというのはすごく眠りを妨げる。湿度がしっかりと抑えられるような眠りができやすくなるから、汗を吸ってくれたり、体のまわりの汗が行き場があるようにしてやるというのは天然素材がよく仕事をしてくれる」

 また、なかなか眠ることができないという方は、家で使っていない敷布団を2枚重ねてみたり、クッションや枕を組み合わせたりするとより楽な姿勢が見つかるかもしれません。

 身近なものを使いながらより良い睡眠を目指してみませんか?

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