広島市の「ホーユー」からの食事の提供が止まっていた香川県琴平町の琴平高校の食堂が4日、再開しました。再開を実現させたのは、高校のOBでした。
12月1日、琴平高校では、食堂の営業再開に向けて仕込みが行われていました。
これまでは広島市の「ホーユー」が運営していましたが、経営難から9月7日から営業が休止。休止の間は、生徒が各自で弁当を持って来るなどして対応していました。
(食堂スタッフ)
「もうそれはやっぱりうれしいです。生徒やよく来ていただいた先生とかも、また再開できることになって、うれしそうな顔を見たい。すごく楽しみ」
食堂の運営を受託したのは、金刀比羅宮の参道でカフェなどを営んでいる「森と山」です。
(森と山/山内健 社長)
「僕らも琴平高校のOBでして。琴平に住んでいる以上、琴平高校の学生たちに、もっとおいしいものを提供してあげたいという気持ちの方が強かった」
生徒や保護者の負担にならないよう、できるだけ安い価格で提供を……。地元の業者や農家などに協力を仰ぐことで、全メニュー、550円以内に抑えることができました。
(12月1日の教員向け試食会で先生はー)
「生徒もこれ喜びますね、カレーね」
「たくさん来てくれたらね」
そして4日…
(生徒は―)
「きょうは食堂×お母さんの弁当のコラボ商品。(Q.どっちがおいしい?)内緒で。あ、母さんで。母さんの弁当がおいしいです」
「1年の時からここ利用させてもらって、お姉さんにもめっちゃお世話になってて、めっちゃうれしい」
「毎日来ていたので最高です」
「あったかいご飯が食べられてうれしい」
(森と山/山内健 社長)
「再開することは簡単なことなんですけど、続けていくことは難しいことだと思っていますし、ぜひ今後とも、長く生徒さんに愛される食堂を目指して頑張っていきたい」