防災の話題を伝える「こつこつ防災」です。災害時に温かい食事が食べられる方法を学ぼうと、子どもたちが「湯せん」調理を体験しました。
1月20日に岡山県総社市で開かれた「防災キッチン」です。倉敷市真備地区で復興活動に取り組む団体「川辺復興プロジェクトあるく」が主催しました。
(川辺復興プロジェクトあるく/槇原聡美 代表)
「(被災時に)温かい食事が食べられることによって心が元気になって、生活に対して前向きになれるということをすごく痛感しました。日頃から防災のことを意識しながら、温かい食事が作れるようになってもらいたいなと思って、今回企画しています」
今回の「防災キッチン」では、食材をお湯で間接的に加熱する、湯せん調理を体験します。
作るメニューは、ナポリタンとほうれん草入りキッシュ、ショコラパンの3品です。
用意したそれぞれの食材を湯せん調理に対応したポリ袋に入れます。そして、カセットコンロで沸かしたお湯で約15分間、湯せんをします。
(川辺復興プロジェクトあるく/松田美津枝さん)
「短い時間でちゃんと火も通るし、楽かなと思います。そういう意味では、防災の役立ちにはなるかなと思います」
ナポリタンは湯切りをしてケチャップを加え、一緒に湯せんした具材と混ぜ合わせます。そしてキッシュとショコラパンは袋から出してカットすれば完成です。
(川辺復興プロジェクトあるく/松田美津枝さん)
「できあがりが温かいモノが食べられるということと、汚れものが少なくて済むということ、短い時間でひとつの鍋でできるっていうのが良いのかなというふうに思います」
湯せんだけで調理したナポリタンとほうれん草入りキッシュ、ショコラパンです。湯せん調理を活用することで災害時でも温かい料理が食べられます。
(参加者は―)
「ちょっとしょっぱいけどおいしい。難しいものだと思っていたけど、案外簡単だったからびっくりした」
「簡単にできておいしくて、湯せんであんなにいろんな種類が作れるのがびっくりしました。おいしいものというか、良いものが食べられることが、(災害時に)精神的に救われるのかなと思うので」
(川辺復興プロジェクトあるく/槇原聡美 代表)
「西日本豪雨災害の時にも温かい食事が食べられることで、生活再建に向けての勇気が湧いてきました。もし災害にあった時にも、温かくておいしい食事が準備できるように、しっかりと備えていただきたいと思います」