防災の話題を伝える「こつこつ防災」です。今回は、100円ショップでそろう手軽な防災グッズを防災士に教えてもらいました。
防災士の渡辺睦さんです。防災に取り組むグループ「おかやまお片づけチームmomo」を結成し、身近な防災情報をワークショップなどで発信しています。
訪れたのは岡山県倉敷市の「DAISOイオン水島ショッピングセンター店」です。こちらでは、入り口の目立つ場所に防災コーナーを設けています。
渡辺さんが思う「100円ショップの魅力」とは?
(防災士/渡辺睦さん)
「手軽に取って試していただけるということ、種類がたくさんあるので、ご自身にあったものを選んでいただけるんじゃないかなと思います」
まずは、寒い時期に役立ついち押しのグッズです。
(防災士/渡辺睦さん)
「雨に濡れたり雪に濡れたりして、冷えて低体温症っていうことも心配されるので、(レインコートを)1枚持っていると、とても安心かなと思います」
さまざまなタイプがあるレインコートですが、中でもおすすめが……。
(防災士/渡辺睦さん)
「特にポンチョなんかは、袖があると通しにくいとか、リュック背負って逃げるとかいった場合には、これを上からかぶっていただくと着られるかなと思いますし、着替えをする時にも使いやすいかなと思います」
また、保温などに優れたアルミ素材のシートや、使い捨てカイロ、靴下などの衣類も温かグッズとして利用できます。
ライフラインが途絶えた時に役立つグッズもあります。
(防災士/渡辺睦さん)
「トイレになります。今回の(能登半島)地震でも、トイレが困ったというお話もあったと思うんですけど、ちょっとでも安心を持ってもらえるものかなと思います」
簡易トイレなどの衛生用品は、実際に体験しておくことが大切だと渡辺さんは言います。
さらに、コストパフォーマンスに優れたグッズも……。
(防災士/渡辺睦さん)
「ミニストーブなんですけど、キャンプで使われるたき火台みたいなものです。お湯を沸かしたり、ご飯を炊いたりできる商品になっています。温かいものが食べられるんじゃないかなと思います」
キャンプ用品など高価なイメージの商品を手軽にそろえることができるのも100円ショップの魅力です。
DAISOによりますと、国がまとめた「災害の備えチェックリスト」の約7割のグッズが100円ショップでそろうということです。
(防災士/渡辺睦さん)
「人それぞれ使い勝手とか好みが違ってくるので、試してみる。商品の開発っていうのもすごく進んでいて、行くたびに便利になっているかなと思うので、とても魅力的だと思います」