25日、悲願のJ1昇格への戦いが始まるサッカーJ2ファジアーノ岡山。プロ3年目の本山遥選手は、昨シーズンの経験を糧に、チームを昇格へと導きます!
スピードを生かして相手からボールを奪い取る、24歳のディフェンダー、本山遥。
長崎県出身ですが、サッカーを始めたのは幼稚園の頃、親の仕事の都合で住んでいた香川の高松市でした。
(ファジアーノ岡山/15 本山 遥 選手)
「土日にサッカーの練習が午前あって大体お昼ご飯がいつもうどんだったんですけど、後で兵庫県に引っ越した時に『あんなに香川のうどんって安くておいしかったんだな』って離れてから気づくじゃないけど、すごくおいしかったって思います」
そんな本山は2年前、ルーキーながらレギュラーを掴み38試合に出場。
しかし、昨シーズン序盤は激しいポジション争いの中、ベンチを温める日が続きました。
(ファジアーノ岡山/15 本山 遥 選手)
「最初は悔しさと焦りしかなくていろんなベテランの選手たちであったりコーチだったりが『自分にチャンスが与えられた時に、ここぞっていう場面が来たらそこをつかみ取れる準備をしておくことが大切だ』って(教えてくれた)」
そしてやってきた『ここぞの場面』。
勝ちきれない試合が続いた8月、スタメンのチャンスを掴むと、攻守にアグレッシブなプレーを披露した本山。チームの4連勝に貢献するなどレギュラーを奪い返しました。
(ファジアーノ岡山/15 本山 遥 選手)
「徐々に試合に絡み始めたときに自分には自分の役割があるし、自分にしかできないことがあるんだっていうことを落ち着いて考えられるようになったというか、(試合に出られないことを)あまり自分も今まで経験してこなかったので、これからそういう時期が来た時にもまた乗り越えられるんじゃないかって考えられるようになりました」
苦しい時期を乗り越えた経験から生まれた「主力」としての落ち着き。
今シーズン、チームに苦しい時期が来ても、本山の力がファジアーノを救うはずです。
(ファジアーノ岡山/15 本山 遥 選手)
「上手くいかない時こそチーム一丸となって、全員で一つの壁であったり問題に対して向かい合ってそれを乗り越えられればいいのかなと思っています。(目指すは)昇格、一つだけかなって思っています」