岡山県吉備中央町の浄水場から国の暫定目標値を超える有機フッ素化合物が検出された問題です。町の対応を検証する第三者委員会は、水道課の組織体制が不十分だったとする答申書を町に提出しました。
第三者委員会の委員長を務める岡山大学大学院の佐藤教授が、山本町長に答申書を手渡しました。
この問題は、町の浄水場で暫定目標値を超える有機フッ素化合物が3年にわたって検出されたにもかかわらず、町は県に報告していなかったものです。
答申書は、町の一連の対応は故意ではないものの「不適切だった」と結論づけました。
大きな要因として、知識や経験、人員の不足、また、組織内での役割分担が明確でないことなど、町の体制が不十分だったことを挙げています。
職員が日々の業務に追われる中、有機フッ素化合物について正しく理解しないまま放置されたとしています。
こうした状況を改善するため、技術を持つ職員を募集したり、人材を育成したりして、計画的に体制を構築するよう求めています。
(吉備中央町/山本雅則 町長)
「(新年度で)新たな異動時期でもございますので、それにも反映をさせるべきと思います。一つ一つ積み重ねて信頼を回復していきたい」