次世代の乗り物として期待されている「空飛ぶクルマ」。その実用化に向けた試験飛行が岡山県倉敷市で行われました。
(記者リポート)
「空飛ぶクルマが人2人分の重量およそ160kgの米を載せて離陸しました。瀬戸内海を見下ろしながら、ゆっくりと飛行しています」
試験飛行を行ったのは、空飛ぶクルマの実用化に向けて取り組む倉敷市の一般社団法人「MASC」です。
中国のメーカーが製造した機体には、2人が乗ることができます。16枚のプロペラが付いていて、事前にプログラミングされたルートを自動で飛行します。
14日は、2人分の重りを載せて倉敷市の鷲羽山展望台の周辺を時速16kmで約460m飛行しました。
(試験飛行を見た人は―)
「夢がある。ぜひ乗ってみたい」
「(Q.乗ってみたい?)まだ思わない」
MASCは、2021年に屋外での試験飛行を始め、2023年2月には大分市で人を乗せた試験飛行を行っています。2026年以降に鷲羽山の周遊や玉野ー直島間、牛窓ー小豆島間での運航を実現させたいとしています。
(MASC/坂ノ上博史 事務局長)
「大勢の皆さん、特に児島の地元の皆さんも含めてご覧いただきながら、一緒にこの瞬間を迎えられたことはうれしい。観光や災害対応、緊急の搬送実運用に向けた取り組みを続けたい」