藤井聡太八冠の活躍などで将棋が注目されているなか、子どもたちの間でも将棋がブームになっているようです。岡山県倉敷市の将棋教室では、2~3年前の2倍ほどの子どもたちが、憧れのプロのように強くなろうと腕を磨いています。
この日、公民館に集まってきた子どもたち。日本将棋連盟公認の「水島子ども将棋教室」です。
2021年、22年ごろは生徒が15人ほどの時期もありましたが、新型コロナが5類に移行した現在では、藤井聡太八冠の活躍で将棋に注目が集まっていることもあり、小さな子どもから高校生まで30人ほどが通っています。
対局中の顔は真剣そのものです。
上級生が年下の子どもたちにアドバイスする姿も見られました。
(中学生)
「どこが悪かったかを指摘して。強くなってほしいという気持ちはあります」
子どもたちに将棋を始めたきっかけをたずねると――。
「弟が始めたから一緒にやってる」
「面白そうだなと思ったから」
「保育園でたまたま将棋がはやっていて」
子どもたちに、憧れの棋士を聞いてみると――。
「藤井聡太。強くてかっこいいから」
「やっぱり藤井聡太。強いから憧れる」
「菅井竜也八段」
「菅井竜也先生と狩山幹生先生です」
岡山出身の菅井竜也八段や狩山幹生四段も人気でした!
実は、2021年にプロになった狩山さんはこの教室の出身。子どもたちにとって憧れの存在です。
小学3年生の松井香穂さんは、将棋好きな祖父の影響で1年半前に将棋を始めました。飛車先の「歩」を前についていく居飛車戦法を得意としています。地元の大会で入賞するなど、メキメキと上達しています
香穂さんの日課は、学校から帰っておじいさんと将棋を指すことです。
(香穂さんの祖父/松井倉男さん[80])
「どこまで(実力を)伸ばしてくれるか、それが楽しみで」
(松井香穂さん[小3])
「ここの時に、こうじゃなくてこことか」
最近、香穂さんはおじいさんの先生になることもあるようです。
(香穂さんの祖父/松井倉男さん[80])
「(Q.学校から帰ってきて香穂ちゃんが将棋しようと言ってくれるのは?)長生きしてよかった」
香穂さんは将棋の本を読むとき、気になるページに折り目をつけ何度も読み返しています。
将棋のおもしろさについて聞いてみると?
(松井香穂さん[小3])
「自分の読み通りにいった時と詰みが見えた時とか、勝った時とかが楽しい。水島将棋教室のお兄ちゃんたちのように強くなって、大きくなったら女流棋士になりたいです」
「(Q.目標のプロ棋士は?)大島綾華先生です。(Q.どういうところが好き?)強くてかわいいからです」