過疎・高齢化が進むさぬき市の集落に1棟貸しの宿がオープンし、住民に向けた内覧会が行われました。新たな人の流れを生み出し地域の活性化を目指します。
(地域住民)
「落ち着く感じだね、テーブルもちゃんとあるし」
さぬき市津田町津田に、2023年12月にオープンした一棟貸しの宿「mimoro(ミモロ)」。11日は地域の住民らを招いて内覧会が行われました。
(地域住民)
「街の人だったら、朝日とかそういうのが見られない人だったら素敵な場所。どんどん来てほしいですね」
(記者リポート)
「建物の中は開放的で地域の自然の中に溶け込んでいるようで心地いい」
「瀬戸内海に面した里山」というこの土地の魅力を最大限生かせるよう、高知県の合同会社「とまり木」が住民に話を聞きながら3つの宿泊棟を設計しました。
この地域で採れた柑橘類から香りを抽出したアロマも用意されています。
さぬき市によると、宿がある津田町津田の「北山地区」の人口は3月末時点で234人で、この10年間で90人減りました。
施設の名前である「mimoro」にはこの地域に人を呼び込み見守る場所にしたいという願いが込められています。
(合同会社とまり木/篠田善典 代表)
「われわれがいることによってこの集落そのものというのが残っていただく、残りたいというのが気持ちとしてはすごくあるので、そういう影響ができたらいいと思いますし、この土地がよいと思ってもらって、この土地に住むという人が出てきたらそれはすごくうれしい」
3棟の宿はそれぞれ4人まで宿泊でき、料金は4万2000円からです。