香川県さぬき市津田町の海岸沿いに、宿泊施設と図書館が一体になった「泊まれる図書館」がオープンします。発起人らが古民家を改修して準備を進めています。
さぬき市津田町にある全長1kmの「ふるさと海岸」。
「津田の松原」にほど近い美しい砂浜から歩いて30秒の場所にある古民家では、スタッフや大学生らが壁を塗ったり板を貼り付けたりしていました。
2023年4月にオープンするのは、図書館と宿泊施設が一体となった「うみの図書館」。
住宅や事務所として使われていた9LDKの古民家を3部屋の客室と図書館に改修します。
計画を立ち上げたのは大阪大学で都市計画を学び、地元・さぬき市津田町のまちづくりなどに携わる黒川慎一朗さん(24)です。
(「うみの図書館」発起人/黒川慎一朗さん)
「瀬戸内の海に抱くイメージと、本を読むときの心が穏やかになる感じがぴったりだなと思って、津田の海辺に図書館作ろうと思った」
(記者リポート)
「気になった本を図書館から持ってきて、海辺で読むのがコンセプトです。きょうはあいにくの雨ですが、豊かな時間が過ごせそうです」
図書館には1万冊の本を用意しますが、それらはすべて「海にまつわる本」か「流れ着いてきた本」にする予定です。
「流れ着いてきた本」とは、近くの店やゲストハウスに、いらなくなった本を回収する箱を設置して集める本のことです。
(「うみの図書館」発起人/黒川慎一朗さん)
「地域内の人は図書館に来て、地域外の人が宿に泊まりに来て、そういった中で、本を通じて、人と人が 出会う場になるといいな」
「うみの図書館」はクラウドファンディングで改修に使う材料費などを募っています。返礼品には藍染めのブックカバーなどが用意されています。