今から69年前に発生した「森永ヒ素ミルク中毒事件」。被害者団体による全国総会が岡山市で開かれました。
岡山、広島、大阪などから事件の被害者ら約260人が参加しました。
1955年、森永乳業の粉ミルクの製造過程で猛毒のヒ素が混入。1万2000人以上の乳児が被害者となりそのうち130人が亡くなりました。そして今も、後遺症などに苦しむ被害者が多くいます。
総会では、最終的な救済事業の検討を進めることや、食の安全を求めて活動を続けることなど、今後の方針が示されました。
(森永ひ素ミルク中毒の被害者を守る会/桑田正彦 理事長)
「我の体力が続く限り(活動を)続けていきたい我々の足跡を社会に残し歴史に刻んで、二度とこのような痛ましい事件が起きないように」