いよいよ開幕まであと2日です! 初めてのJ1に挑むサッカー・ファジアーノ岡山。注目度が高まる一方で、そのチケットの入手は難しくなっています。
J1開幕戦のチケットのファンクラブ会員向けの先行販売日の2月1日。ファンクラブ会員分のみで、チケットはほとんど売り切れとなり、翌日の一般販売はわずか5分で完売となりました。
(ファジアーノ岡山 ファンエンゲージメント部/大森仁嗣 部長)
「喜ばしいことではあるとは思っているんですけど、なかなかスタジアムのサイズ的には一般販売まで回るのは難しい」
JFE晴れの国スタジアムの収容人数約1万5500人に対してJ1の平均観客数は2万人以上。多くの試合で今後も完売が予想されます。
(ファジアーノ岡山 ファンエンゲージメント部/大森仁嗣 部長)
「ファンクラブに入ってくれる方が増えるという面はすごくいいことだし、うれしいことなんですけど、一方で限られた人しか購入チャンスがないということになっていくので輪が広がっていかなくなる可能性が高いですし、それは長い目で見たときにあまりいいことではない」
こうした状況の中、5日の経済界での激励会では。
(岡山県/伊原木隆太 知事)
「『お前独自の応援の仕方があるだろう』というプレッシャーをひしひしと感じている。ファジアーノを盛り上げることをお願いして、またお誓いして私のあいさつといたします」
(岡山市/大森雅夫 市長)
「何と言ってもこれからは試合環境を整備する。ご相談があれば可能な限り頑張っていきたい」
伊原木知事や大森市長は新スタジアム建設への支援に前向きな姿勢を見せました。
ファジアーノは数年前からスタジアムの必要性を訴えてきましたが、ここに来て議論は活発化しています。
サポーターも気運の醸成を図っています。サポーター団体ゲート10ユニオンは1月26日にイベントを開き、一般のサポーターとスタジアムのあり方について意見をかわしました。
(GATE10ユニオン 新スタジアム推進チーム/松島和季さん)
「ファン、サポーターからどうやって一般の市民県民にスタジアムのうねりを広げていけるのかという点について積極的にコメントを出されていたので、J1昇格というのは一つのきっかけになると思うので、広く皆さんに(現状を)知っていただくためのチャンスの1年になるかなと思っています」
年明けの新体制発表会では新スタジアムのイメージ図を初めて公開したファジアーノ。今後もチケット争奪戦が続きそうな中、スタジアムのあり方について議論を進めていきたいとしています。
(ファジアーノ岡山/森井 悠 社長)
「私たちの今の計算で言うと、新スタジアムができれば、今度はJ1のタイトルにも挑戦をしっかりできる規模のクラブになっていけるんじゃないかと思っている。日本最高峰のフットボールを日本最高の環境で岡山の皆さんに観戦いただくということを一つの存在意義だと思っている中で申し上げるとどういう環境で臨むかということについては地域の方々としっかり議論していきたい」