岡山県倉敷市の高校で特別授業が行われ、カンボジアの教育支援に取り組むNPO法人の理事が、生徒たちに現地での活動を紹介しました。
倉敷市の倉敷南高校では、「グローバル教育」の一環として、海外で活躍している人を講師に招いて特別授業を行っています。
12日は、NPO法人「JHP・学校をつくる会」の理事・野村政道さんが、カンボジアでの教育支援の取り組みを紹介しました。
(JHP学校をつくる会/野村政道 理事)
「皆さんの先輩にあたります、高田晴行さんの名前がついた『タカタハルユキスクール』という学校がカンボジアにあります」
タイとの国境付近にある「タカタハルユキスクール」。
1993年、カンボジアでPKO(国連平和維持活動)の隊員として活動中に殉職した岡山県警の警察官、高田晴行さんの遺族らから寄付を受け、「JHP・学校をつくる会」が11年前に建てたものです。
(JHP学校をつくる会/野村政道 理事)
「カンボジアの平和のために尽くした高田さんの思いが今もカンボジアに生き続けている」
高田さんの母校である倉敷南高校では、研修旅行でタカタハルユキスクールを訪れ、子どもと交流を続けてきました。コロナ禍による中断を経て、2025年は6年ぶりに研修を再開する予定です。
生徒たちは積極的に質問をして国際協力への理解を深めていました。
(JHP学校をつくる会/野村政道 理事)
「真剣に皆さん聞いていただいて感動しました。躊躇しないでまず一歩を踏み出していただきたい」
(参加した生徒は―)
「今まで海外に行ったことがなくて、海外の貴重な経験を聞いてとても勉強になりました」
「世界に興味があるのできょう聞いた話を生かして関わっていけるような進路につきたいと思いました」