赤ちゃんの死体遺棄事件が相次ぐ背景には、誰にも相談できずに「孤立出産」を迎える女性の存在があります。19日の裁判にも出廷した慈恵病院の蓮田院長に「支援の在り方」を聞きました。
(慈恵病院/蓮田 健 院長)
「結局支援というのは支援を受ける人が受け入れられるようなものでないといけないわけです」
「共通しているのは『絶対に知られたくない』っていうことなんですね。そこを保証しないと、いろんな相談を受け付けても彼女たちは『頼りにならない』『助けてくれない』と諦めて」
「例えば『陣痛がきた時に救急車呼んでください』って言っちゃいけない。救急車呼ばれると困るんです。だって周りの住人に見つかって、ゆくゆくは親に見つかってしまう。だから、『救急車呼べますか?』って聞くことはできます」
「正しいと思っている理屈って実は彼女たちにとって『無理』なんです。どの支援だったら受け入れられるかを上から目線とか正しい論理じゃなくて考えた上で助けていかないといけない」
=========
香川県助産師会は、妊娠・出産・子育てなどの疑問や心配事について、相談を受け付けています。匿名で相談でき、秘密は厳守されます。
電話相談 087-843-5588
午前6時~午後10時(年中無休)