香川県が2025年度から離島などへの運航を予定している「こども図書館船 ほんのもり号」のロゴデザインが決まりました。
1月から2月にかけて3つの案の中から投票を募り、721人の投票で最多の300票を集めたデザインが選ばれました(投票期間中に船体イメージカラーの変更に伴い色を修正)。
本の上に広がる瀬戸内の穏やかな風景と、その海を進む船が届ける物語が輪になって広がっていく様子を表現しています。
「こども図書館船 ほんのもり号」は、子どもが読書や体験活動を通して、感受性や郷土愛などを育むとともに、交流人口の拡大などを図るのが狙いです。
船には瀬戸内に関する本や子どもに読んでもらいたい本、約3000冊を積み、2025年度は春から秋にかけて12の島(小豆島・女木島・男木島・直島・豊島・与島・本島・広島・佐柳島・高見島・粟島・伊吹島)と6つの市町(東かがわ・さぬき・高松・丸亀・多度津・三豊)に、年間40回程度の寄港を計画しているということです。
本を読むだけでなく、地元の文化や産業にも触れてもらうため、いりこ工場見学ツアー(伊吹島)や、地元マルシェ(小豆島、三豊市)に合わせた寄港なども検討しています。また、島の学校には本が少ないことから、授業での利用も協議しているということです。
香川県地域活力推進課は「子どもが好奇心をかきたて、興味を広げ、たくさん本を読むようになってくれれば」と話しています。
県は2025年度当初予算案にこども図書館船事業として3900万円を計上。船は建築家の安藤忠雄さんから寄贈される予定です。