香川県やNTTデータなどが共同で、引っ越しに伴うライフラインの加入・変更手続きを、マイナンバーカードを活用した転出時にワンストップで行える「BizMINT®引越」というサービスを2月3日から始めました。
県によりますと、これまで市町村単位でのサービス提供はありましたが、県域単位で行えるのは全国初だということです。
引っ越しの際、BizMINT®引越のポータルサイトで申請すれば、マイナポータルを通じて転出届を出すのと同時に民間事業者が提供する水道・電気・インターネット・ケーブルテレビなどの手続きをワンストップで完了できます。これにより、本来なら利用者がそれぞれの手続きの時に入力するべき氏名などの情報は省力化されます。
ただし香川県内でサービスを提供する業者はあらかじめ指定されていて、手続きが可能なエリアもそれぞれ決まっています。
・水道:香川県広域水道企業団(直島町除く香川県全域)
・電気:香川電力(一部エリア除く四国エリア)
・インターネット:NTT西日本(富山・岐阜・静岡以西の西日本全域)
STNet(2025年度中に開始予定・一部エリア除く四国エリア)
・ケーブルテレビ:ケーブルメディア四国(高松市・東かがわ市・さぬき市・三木町)
NTTデータによりますと、BizMINT®引越のサービスを提供している札幌市や仙台市など、県をまたいだ転出・転入もできるということです。高松市や丸亀市などは、ホームページに「引越し手続ワンストップサービス(民間ポータル)」というリンクを張っていて、利用を促しています。
香川県は、デジタル技術を活用して行政と民間が一緒に地域課題の解決を目指す「かがわDX Lab」の取り組みを進めていて、2024年1月から2月にかけて県内での転居を想定した実験を行うなど、実用化に向けて準備していました。
今後も官民共同で社会課題の解決につながるサービスを生み出したいとしています。