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瀬戸芸がついに開幕! 注目の新作や新エリアを紹介 香川【いまココ!ナビ】

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 岡山・香川の話題のものやスポットを紹介する「いまココ!ナビ」。18日、瀬戸内国際芸術祭が開幕しました。小豆島や新会場の瀬戸大橋エリアなどの注目の新作を紹介します!

島旅の拠点、高松港に新作「瀬戸内の『のれん』になるよう」

(野口真菜リポート)
「島旅の拠点、高松港に新作がお目見えしました。網の色が5色、瀬戸内海を表しています。制作に携わった島の方が、『これきのうの海の色、これおとといの海の色……』と楽しんでいたそうです」

 18日に始まった瀬戸内国際芸術祭。今回は256点の作品のうち117点が新作です。

 高松港には、4回目の参加となる作家、五十嵐靖晃さんの新作が展示されています。小豆島・男木島・女木島・豊島の漁師ら地域住民約250人と一緒に制作しました。

(五十嵐靖晃さん)
「そらあみ(作品)を抜けて瀬戸内海の島々、そして海に出会って、そらあみをこえてそれぞれの暮らしに戻っていくような、瀬戸内の『のれん』になるような役割を果たしてくれるといいなと」

 今後、志度・津田・引田エリアの漁師らと一緒に制作し、夏会期に編み足されるということです。

“全長23mの女神”に“竜宮城”などの新作が登場 小豆島

 複数の港があり、会場の中で最大の島、小豆島。本州と四国の両方からアクセスできます。

(記者リポート)
「こちらの作品、この島にあった家屋の廃材を使ってできているということです。こうして上にあがると、潮風が気持ちがいいですね」

 小豆島の三都半島にあるこの作品。全長23m。海辺に横たわる女神像です。

 作品のあちこちにいるのは、採石をする労働者。過酷な労働と引き換えに地域が栄え、にぎわった歴史を表現しています。

 この作品は同じ三都半島に2022年に作られたこちらの大きな像と対になっています。

 続いては、矢野恵利子さんの作品。一見、3つのオブジェがバラバラに立っているように見えますが、ちょうどいい位置に立つと漫画の1ページのよう!

 調和がとれるのは一瞬。そこからずれたとしてもまた楽しい、そんな気持ちを体験できる作品です。

 続いては。輝くシャンデリアに人形の目からはビームが。現世から切り離されたようなこの空間は、黄金の「竜宮城」。

 作者の豊福亮さんが小豆島を異世界に見立て、竜宮城をイメージして作り上げました。

(記者リポート)
「全体が黄金につつまれ、少しひんやりしていて不思議な気持ちです。こうして船に乗って体験することもできます」

 もともとは倉庫だったというこの空間。黄金に塗られたカキ殻などに覆われ、夢か現実か、不思議な世界に誘われます。

 ほかにも2010年の芸術祭から小豆島で作品を発表してきた王文志さんの竹を編んだ巨大な作品や島の特産、そうめんを作る器具などを使い音楽を奏でる作品など、小豆島らしい作品が並びます。

新たに会場に加わった 坂出市の「瀬居島」

 そして今回、春会期の会場に新たに坂出市の瀬居島が加わりました。

 1960年代の大規模な埋め立てで四国と陸続きになりましたが、建物や街並みに島らしい風情が残ります。16人の作家が、廃校になった小中学校などに新作を展示します。

(野口真菜リポート)
「ここは資料室です。かつて誰かがここにごそっと置いた工具などがそのまま残っています。これを作家さんが見て、セットのようで面白いと感じ、このように写真に納めました。写真に写した棚と実際の棚、見比べてみるのも面白いですね」

 旧瀬居小学校で展開されている小瀬村真美さんの新作は、理科室などに残された資料や器具などを西洋の静物画を模して撮影しています。

 役目を終えた教室の棚を通じて現実とフィクションが混ざり合います。

 また、旧瀬居中学校には、ソーラーパネルで稼働する電球や扇風機が……。

(福田 惠さん)
「コンセントの壁の向こう側をちゃんと自分も知らなければいけないんじゃないかということで始めたプロジェクトです」

 被爆者の祖父を持つ、広島県出身の福田さん。幼いころから考えてきたエネルギーの存在を可視化することを試みました。

 同じく陸続きとなった沙弥島と合わせ、「瀬戸大橋エリア」として展開します。

 瀬戸内国際芸術祭は春・夏・秋の107日間、岡山・香川の17のエリアで256点の作品が楽しめます。

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