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【特集】7月予定の参院選 香川選挙区は現職と新人合わせて4人が立候補を表明 戦いの構図は

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 2025年7月に予定されている参議院選挙の戦いの構図についてお伝えします。3年前の前回、改選数1に8人が乱立した香川選挙区。今回は現職と新人合わせて4人が立候補を表明しています。

国民民主党・新人 原田秀一さん(52)

(国民・新/原田秀一さん)
「これから日本を変える党で自分の力を出し切っていきたい。グローバル経験、ビジネス経験で言うと今の政治家の中で私は誰にも負けない自信があります」

 国民民主党の公募に応じ、2025年2月に立候補を表明した元会社役員の原田秀一さん(52)。

 2024年の衆院選から続く党への「追い風」を受けて玉木雄一郎代表の地元、香川県で議席獲得を狙います。

(国民・新/原田秀一さん)
「玉木代表のお膝元ということでメディア含めて皆さん注目はしていただいてる部分はあるなぁというふうには思ってるんですけど、それで逆に私としては認知度が上がる方向でうまく活用できたらいいなぁと。プレッシャーに感じないよう頑張っています」

自民党・現職 三宅伸吾さん(63)

 自民党現職の三宅伸吾さん(63)。連立を組む公明党からの推薦も受けて3期目を目指します。

(自民・現/三宅伸吾さん)
「足元、この物価高対策をしっかりと対応しなければなりません。政治の役割は国民が日々、暮らしに安心できる、これをまず提供するのがいの一番」

 現職として受けて立つ選挙ですが、石破政権の支持率低迷や国民民主党の勢いを受け、陣営は危機感をにじませます。

(自民党/平井卓也 衆院議員)
「私、自由民主党の広報本部長という役目はこれで3回目。どのときも大変厳しい状況ではありましたが、今回一番厳しい」

(自民党/磯﨑仁彦 参院議員)
「相手候補との戦いということもあると思いますが、やはり相手の党、あるいは党首、それとの戦いと言っても過言ではないんだろうと思っております」

(自民・現/三宅伸吾さん)
「(自民党に吹いている風は)順風じゃないのは明らかですよね。どこまで逆風かははっきり言って私、よく分かりません。日本の大きな分岐点になるかもしれませんけれども、悪い方の分岐点に進まないよう私はこの香川選挙区の議席をしっかりと守る」

 三宅さんが再選を果たした6年前の参院選では、野党が候補者を一本化し、三宅さんに約4万5000票差まで迫りました。

 一方、3年前の前回は立憲、国民、維新、共産がそれぞれ候補者を立てて政権批判票が割れ、自民現職が2位以下に大差をつけて当選しました。

立憲民主党は候補者を擁立せず

 野党第一党の立憲民主党。香川1区選出の衆議院議員、小川淳也幹事長は5月18日、KSBの取材に対して今回の参院選・香川選挙区に候補者を擁立しない考えを明らかにしました。

(立憲民主党/小川淳也 幹事長)
「香川県内における野党第一党のプレゼンス(存在感)、ということも当然あると思います。ただ、それにこだわった結果、3年前がどうだったかということはやはり振り返る必要はあって。必ずしも党利党略ではなくて、自公を過半数割れに追い込むんだということのほうが一層大きな大義なのでそちらを重視した」

 参院選では「国民民主党から具体的な支援要請があればこちらも動きやすい」と話す小川幹事長。国民民主党の玉木代表は「党本部レベルで立憲との相互推薦は現時点では考えていない」としながらも……

(国民民主党/玉木雄一郎 代表)
「ただ香川はですね、立憲さん、われわれ国民、連合香川、3者でのひとつの協議の枠組みというのがありますので。そういった県連レベル、地方レベルのこれまでの経緯やさまざまなコミュニケーションの結果というのは重視していきたい」

共産党・新人 長尾真希さん(36)

 そんな中、5月21日、共産党が香川県委員の長尾真希さん(36)の擁立を発表しました。選挙に立候補するのは初めてです。

(共産・新/長尾真希さん)
「教育や医療、看護、介護、保育、社会保障など至るところで公共や公共サービスが政治によってボロボロに壊されている。これは紛れもない自公政権の責任だと考えています」

 2016年と19年の参院選で「野党共闘」に加わった共産党ですが、2回連続で独自候補の擁立となりました。

(共産党香川県委員会/中谷浩一 委員長)
「(本来は)野党が一本化して戦うというのが一番いいと思いますよ。話がまとまってもいないのに方向がバラバラなのに、とにかく一本化というのは有権者から見て、『この人たちは議席をとるためならなんでもいいんか』と。共産党自身がもっと大きくなりながら、一緒にやろうかという機運をつくらんといかん」

(共産・新/長尾真希さん)
「今やっぱり国民民主、維新は与党の予算や法案に賛成して、与党をアシストしたりしてるんで。(自分たちは)自公政権に正面から向き合って市民と野党で協力するっていうそういうところが異なる点かなと考えています」

日本維新の会「党本部との調整が難航」

 日本維新の会・香川県総支部は候補者の擁立を目指していますが、「党本部との調整が難航している」としています。

(日本維新の会 香川県総支部/町川順子 事務局長)
「党本部自体は全国的にそうですけど、勝てる選挙区に擁立していくという(方針)。政治自体が変わりつつあるのでそこで維新が出ないというのはいかがなものかというジレンマはあります」

参政党・新人 小林直美さん(51)

 参政党からは3回目の国政挑戦となる新人の小林直美さん(51)が立候補を表明しています。

(参政・新/小林直美さん)
「このままだと日本なくなるよ、どうするのこれっていう危機感から、投票したい政党がないのであればじゃあ自分たちがゼロから立ち上げようよって言って庶民が立ち上げたのが参政党なんですよ。そこが原点ですから」

 2022年に結党した参政党は他の野党との違いを打ち出し、今回の参院選で党勢拡大を狙います。

(参政・新/小林直美さん)
「何人候補者がいるっていうのは私はあんまり意識してないので。私は私。若者と、今まで選挙に関心がない層、そういうところの人たちの受け皿になれたらいい」

 事務所開きなど選挙戦への準備を加速させる各陣営。有力視されている7月20日の投開票まで2カ月を切り、参院選に向けた動きはますます活発化しそうです。

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