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倉敷市の夫婦殺傷事件 実行役の男(27)に無期懲役の判決 「主体的に行動していることは明らか」 岡山地裁

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 2023年12月、倉敷市玉島の住宅で夫婦が殺傷された事件の裁判員裁判です。岡山地裁は男性を殺害したなどとして逮捕、起訴されている2人のうち実行役の男に、無期懲役の判決を言い渡しました。

 殺人などの罪で判決を受けたのは岡山市の無職・村上航希被告(27)です。

 判決によりますと村上被告はすでに逮捕・起訴されている問田直孝被告(31)と共謀し、問田被告の両親で会社経営の問田正さん(当時57)とその妻を殺害しようと計画。

 2023年12月、村上被告は問田被告が事前に鍵を開けていた正さんの住宅に侵入して、刺身包丁で正さんを殺害し、正さんの妻(52)に大けがをさせるなどしました。

 問田被告の裁判はまだ始まっていません。

 これまでの裁判で検察側は「財産・相続目的で両親の殺害を企てた問田被告の思惑を知りながら報酬ほしさに進んで実行役を引き受けた」などとし無期懲役を求刑。

 一方、弁護側は、「問田被告の強い殺意と実現性の高い計画に、村上被告が利用された」などとして有期懲役が相当だと主張していました。

 25日の判決で、岡山地裁の本村曉宏裁判長は「ためらうことなく急所を狙うなど、強固な殺意と計画に基づく残忍かつ執拗な犯行で、同種事案の中でも重い部類」「動機は報酬目的であり、自ら実行役を引き受け犯罪行為を全て単独で行うなど、極めて主体的に行動していることは明らかだ」などとし、村上被告に無期懲役の判決を言い渡しました。

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