自民党の現職が引退を表明し、9年ぶりに新人同士の争いとなった参院選・岡山選挙区は、各党の幹部が相次いで応援に入る「激戦」となりました。
(自民・新/小林孝一郎さん[47])
「私は地方創生をし、誰もが安心して暮らすことができる社会をこの岡山からつくっていきます」
自民党新人の小林孝一郎さんは党への逆風を感じながらの選挙戦になりました。序盤から加藤勝信財務大臣が何度も岡山に入るなど地元選出の国会議員や地方議員がサポートし、組織戦を展開しました。
7月15日に石破茂総理大臣が応援演説に駆け付けると。翌日の総決起集会には知名度の高い小泉進次郎農林水産大臣。
報道各社の情勢調査で接戦が伝えられる中、閣僚が次々と岡山に入り、「自民党の議席を守る」と訴えました。
(自民・新/小林孝一郎さん[47])
「この大きな大きな大きな向かい風の中、この向かい風の中、勝利をつかむためには皆さんの力が必要であります。小林孝一郎に、日本の未来に、岡山のあしたに、勝利をつかませてください」
(立憲・新/國友彩葉さん[33])
「この岡山の1議席を何とか取って、この岡山から国を変えていきたいんです」
立憲民主党新人の國友彩葉さんは自民党の議席を奪い、与党の過半数割れを目指す選挙戦となりました。
立憲民主党も岡山を「必勝区」として次々と幹部を投入しました。公示後最初の土曜日に小川淳也幹事長が訪れると。野田佳彦代表は7月13日と17日にマイクを握って國友さんへの支持を呼び掛けました。
選挙期間中、2度の岡山入りは「異例」の対応です。
また、國友さんは子育てのため、選挙運動の時間を原則、午前9時から午後6時までに制限しましたが大きな影響はなかったそうです。
(立憲・新/國友彩葉さん[33])
「若い力・女性の力・即戦力の國友彩葉に期待の一票、希望の一票を託してください」
(参政・新/廣森志穂さん[34])
「皆さんが選挙にいけば必ず政治が変わりますから。ちょっとずつ岡山でも風が吹いているんです」
参政党新人の廣森志穂さんは党への追い風を感じながらの選挙戦になりました。
(参政党/神谷宗幣 代表)
「1、2、参政党!」
参政党は6月の東京都議選で3議席を獲得し、参院選でも支持拡大を図りました。神谷宗幣代表は公示翌日の7月4日に岡山市を訪れ、党が掲げる「日本人ファースト」などを訴えました。