参議院選挙・岡山選挙区の候補者のSNSの「偽アカウント」が見つかりました。投資の勧誘とみられるメッセージを送りつけるものもあり、注意が必要です。
参院選の公示後、岡山選挙区に立候補した4人のうち3人のインスタグラムやXで候補者になりすました偽アカウントが確認されました。本人の顔写真が使われ、プロフィール文や投稿内容も模倣していました。
(記者リポート)
「こちらがある候補者の偽アカウントです。取材としてフォローのボタンを押しました。するとフォローをする前にこのアカウントを確認してくださいという事業者からのメッセージがありました。アカウントの所在地を見ると中国となっています」
フォローから約6時間後、「今、日本経済が大きく動いています」「投資知識を無料で共有します」などと投資の勧誘とみられるダイレクトメッセージが届きました。
各陣営はSNSの運営事業者に対して削除を要請しています。
取材をした偽アカウントもフォローの翌日には投稿が消え、削除されたとみられます。
ある陣営によりますと6月中旬以降、3つの偽アカウントを確認したそうです。削除を依頼しても次が現れ、「らちがあかない」と話していました。
ネット犯罪に詳しい神戸大学の森井昌克名誉教授は利用者の「ネットを疑う姿勢」が重要だと指摘します。
(神戸大学/森井昌克 名誉教授)
「ぱっと見では分からない、ネットの周りにはとにかくいろんな人がいる参院選を使って詐欺を働こうという人もいますし 参院選を妨害しようとする人もいますし、候補者をおとしめようとする人も当然いて、今はそれが簡単にできる時代。まずは信用しないということが第一で、その上であとは自分で判断していくっていう形になる」
本人のアカウントは各候補者の公式ホームページ確認できます。森井名誉教授は安易にフォローせず、本物かどうか確認してほしいと話しています。