夏の甲子園、香川代表の尽誠学園が、初戦を戦いました。
第3試合に登場した尽誠学園。先発はエースで4番でキャプテンの廣瀬。東大阪大柏原打線につけ入る隙を与えず5回までヒット2本、無失点に抑えます。
9年ぶりの夏となった尽誠のアルプススタンド。熱い視線を送っていたのが……
センター木下立晴の父で尽誠OBの元揮さんです。元揮さんの時もチームは甲子園に出場しましたが、元揮さんはけがのためプレーはできませんでした。
(木下選手の父/元揮さん)
「いつも勇往邁進という言葉をかけているんですけれど、もう本当にその通りやってくれれば結果はおのずとついてくると思うんで、思い切ってやってほしい」
0対0で迎えた5回ウラ1アウト1、2塁の場面その木下に打席が回ります。
(尽誠学園/木下立晴 選手)
「お父さんはケガで苦しんでプレーできなかったというのもあるので、自分がその分思い切ってプレーして、今まで関わってくれた人たちに感動と勇気を与えたい」
父の分まで。木下の打球はレフト前に落ち、貴重な先制タイムリーとなります。
さらにこの回、尽誠は満塁として、好投を続ける4番廣瀬。振り抜いた当たりはレフトの前に落ち、ランナー2人が生還。頼れるエースで4番でキャプテンの一打で3対0とリードを広げます。
6回以降も堅い守備を中心に安定した戦いを見せた尽誠学園。エース廣瀬は6安打完封。尽誠は23年ぶりに甲子園で勝利の校歌を歌いました。
【尽誠学園 3‐0 東大阪大柏原】
(尽誠学園/木下立晴 選手)
「(父と)同じユニフォームでここに立てたってことはうれしいですし、(チームが)23年ぶりに勝利できてうれしかったということを伝えたい」
(完封&2打点/廣瀬賢汰 主将)
「凄い人も入って自分の中でもワクワクして凄い楽しかったです。次も凄い強いチームだと思うので、しっかり自分たちは挑戦者として挑んでいきたい」