香川県立図書館(高松市林町)は2017年度から毎年、「図書館評価」を実施し、結果を踏まえたサービスの向上に努めています。11日、2024年度の評価結果を発表しました。
評価項目は前の年度より4つ多い16項目で、数値目標を100%達成したらA評価、80%以上達成でB評価、80%未満ならC評価です。
「蔵書数」は目標114.5万冊に対して114万5346冊で、A評価でした。「入館者数」は目標40万人に対して40万1170人で、A評価でした。「個人貸出数」は目標79万冊に対して72万1534冊で、B評価でした。「イベント、講座、研修会等の開催回数」は目標20回に対して29回で、A評価でした。「来館者満足度」は目標90%以上に対して89%で、B評価でした。
今回、新たに追加した4項目のうち、「新規登録者数に占めるオンライン新規登録者数」は目標7.5%以上に対して3.3%で、C評価でした。また「デジタルライブラリーアクセス数」は目標43万7000件に対して62万797件で、A評価でした。
16項目の合計はA評価8、B評価7、C評価1でした。香川県立図書館は、コロナ禍の後、入館者数が頭打ちになり貸出数が減少傾向の中、オンラインでのサービスも拡充していきたいとしています。
2025年7月に開かれた図書館協議会では、「今後、来館せずに借りられる電子書籍サービスに重点を移すのか、紙の本の提供を基本とするのか、ビジョンが必要」という外部評価を受けました。
図書館法では「運営状況の評価を行い、運営の改善の措置を講ずるよう努める」と定められています。