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落雷で焼けた国宝「神谷神社本殿」の修復工事が30日に完了 屋根に避雷設備を設置 香川・坂出市

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 香川県坂出市で3年前に落雷によって焼けた国宝、神谷神社・本殿の修復工事が、30日に完了します。29日、報道関係者に修繕後の姿が公開されました。

(記者リポート)
「こちらが修繕作業が全て完了した屋根です。全てふきかえられていてとても奇麗になっています。一方で、黒い焼け跡はみられるんですが 建築当初のものとみられる木材も残っています」

 坂出市の神谷神社の本殿は香川県に2つしかない国宝の建造物の1つです。

 鎌倉時代の初期に建てられたもので、三間社流造という建築様式の現存する建物としては国内最古です。

(山下佳乃リポート[2022年9月27日撮影])
「今まさに上の部分が崩れてきました」

 2022年9月、その本殿に雷が落ち、火が出ました。火事によってヒノキの木の皮を重ねて作った檜皮葺の屋根の大部分が焼けました。

 その後、文化庁の状況確認などを経て2023年、修復工事が始まりました。

 修復工事には国や県の補助、クラウドファンディングなどで集まった合計約1億5000万円があてられ、建築当初の木材は残しながら新しい木材と組み合わせ火災前の姿を取り戻しました。

(神谷神社/中尾 格 宮司)
「香川県の方はもちろん、全国各地の方々からご支援をいただきました。心から感謝をいたしておるところでございます」

 二度と落雷による被害を繰り返さないため新たに屋根には避雷設備を設置しました。

(神谷神社/中尾 格 宮司)
「できるだけ今の状態が朽ち果てないようにキープしながら守っていければなと思っております」

 30日、工事が完了し引き渡しが行われます。

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