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落雷で焼損した国宝・神谷神社の本殿の屋根 10月から修復工事開始へ 被災から1年 香川・坂出市

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 国宝に指定されている坂出市の神谷神社の本殿の屋根が落雷で焼けてから、9月27日で1年です。修復に向けた工事が10月に始まることが分かりました。

(記者リポート/2022年9月27日)
「今まさに上の部分が崩れてきました」

 2022年9月27日午後、坂出市の神谷神社の本殿に雷が落ち、火が出ました。

 鎌倉時代初期に建立された本殿は、建築様式が現存する建物としては日本最古で、国宝に指定されています。

 消防の懸命な消火活動により、焼けたのは「屋根」のみ。火事の翌日、調査に訪れた文化庁の調査官は「国宝としての価値は損なわれない」との見解を示しました。

 あれから1年……。

(神谷神社/中尾格 宮司)
Q.もう1年?やっと1年?
「もう1年ですよ。あっという間に過ぎた」

 神谷神社は本殿の屋根の修復工事を早ければ10月中旬ごろに始めることを決めました。

 落雷対策も含め、工事は3年かかる見通しです。

 神谷神社は2022年11月から2023年1月までクラウドファンディングで再建のための資金を募り、目標の2倍を超える2000万円以上が集まりました。

(神谷神社/中尾格 宮司)
「神社に直接のご寄付なんかも含めて、今のところ本当に十分な額が集まりまして、本当にありがたい」

 神社には、応援に来てくれた人のメッセージが残されていました。

(神谷神社/中尾格 宮司)
「こうやって『屋根が早く直りますように』『いつもありがとうございます』っていうふうに書かれていますよね。もうこの『ありがとうございます』っていうのが、すごくうれしい」

 「国宝」の本殿が被災して1年……。歴史ある神社を、これからも守り続けます。

(氏子総代)
「創建以来800年ですから、本当の守り神。神谷神社を見てください。お参りしてください」

(神谷神社/中尾格 宮司)
「後世に伝えていくというのは僕らの責任だと思っている。日本最古に建てられた神社っていう肩書を持ちながら、ずっと後世に残していけたらと思う」

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