10月12日に香川県琴平町の「金丸座」で、桂米朝の生誕百周年を記念した「桂米朝一門会」が開かれます。
金丸座は現存する日本最古の芝居小屋で、国の重要文化財に指定されています。
桂米朝は上方落語の復興・発展に尽力し、1996年には人間国宝に認定されました。2009年には落語家として初めて文化勲章を受章。2015年に亡くなりました。
生誕百周年を記念した一門会には、桂南光さんや桂米朝の息子・桂米團治さん、桂吉弥さんらが出演します。
桂南光さんと桂米團治さんに金丸座の思い出を聞いてみると……
(桂南光さん)
「一般の芸人はなかなか出られないが、米朝師匠の独演会の時に何度か出させてもらった。もう出られないと思っていたら、今回米朝師匠のおかげで出していただけてとっても喜んでいる」
(桂米團治さん)
「私が米團治を襲名するときに、『桂米朝、人間国宝も一緒に出るから』と金丸座を貸していただいて落語会をさせていただいた。昼夜の講演の間には、走って金刀比羅宮までお参りに行った」
10月12日に金丸座で開かれる「桂米朝一門会」は、第1部が午前11時開演、第2部が午後3時30分開演です。前売りチケットはインターネットのほか、コンビニでも購入でき、当日券も販売されています。
(桂米團治さん)
「落語って解説書はいらない。老いも若きもみんなが一堂に会して話を聞いて落語の世界に入っていただくという面白いものだと思う。初めての方も安心してきてほしい」
ちなみに、桂米朝一門会が開かれる前日の10月11日までの3日間、金刀比羅宮では、例年多くの人が訪れる例大祭が開かれます。