10月19日投開票の玉野市長選挙。前職、現職、新人の3人が立候補し、選挙戦を繰り広げています。
玉野市長選に立候補したのは届け出順にいずれも無所属で返り咲きを狙う前職の黒田晋さん(62)、再選を目指す現職の柴田義朗さん(64)、元市議会議員で新人の福本崇さん(43)の3人です。
現職・柴田さんの市政運営への評価や子育て・人口減少に対する政策などが争点です。
現職の柴田さんは子ども医療費の無償化を18歳まで拡大したことや外国語指導助手、ALTの配置など子育てや教育に関する実績をアピールしています。
(無・現/柴田義朗 候補)
「子育て支援、または教育環境の充実に力を入れてきました。これまでいろんなところで種をまいてきたものが次の4年では目に見えてくる かなと」
このほか、小中学校の給食費無償化や新しい市民会館の整備などを掲げています。
これに対して……。
(無・前/黒田 晋 候補)
「財政も一定の安定をしてきた中で、玉野市の知名度を上げていくことが大きなポイント。前向きな姿がなかなか見受けられないと感じている」
前職の黒田さんは災害時にも停電しないまちづくりをして全国へ発信することや、国立造船所を誘致することなどを訴えています。
(無・新/福本 崇 候補)
「この4年間は『市長不在』だったと思う。こういくぞ、これはやめてこっちにいくぞと、そういう方向を指し示すのが市長のすべきこと。市議会議員として見ていて、全くそういう部分がなかった」
新人の福本さんは子育て世帯に向け、屋内に遊び場のある施設の整備や、定例会などの様子をSNSで発信して市をPRするとしています。
また、玉野市では少子化への対応が課題の1つです。
市によりますと玉野市の児童・生徒は1982年度には1万1600人近くいましたが、2024年度は3345人になり今後、さらに減少する見込みです。 市の教育委員会は2030年度までに14の小学校を6校に、33年度までに7の中学校を3校に再編することを進めています。
(無・前/黒田 晋 候補)
「今現在のプロセスはちょっと雑というか乱暴だと思っているので、大規模校へ行くもよし、小規模校へ行くもよし、という制度を確保した中でゆっくりと議論をしていきましょうと」
(無・現/柴田義朗 候補)
「専任の先生がちゃんと配置できるとかそういう教育運営面でのこと、あるいは切磋琢磨して成長していく、そういうことを期待する保護者の方の声も強い。見直しはしていかざるを得ない」
(無・新/福本 崇 候補)
「統廃合は計画通りしますと、統廃合するからこそ教育の質が上がる、こういう意味で良くなりますよというのをちゃんと指し示さないと。例えば体育館のエアコン。統廃合が終わったところから設置していきます」
前職、現職、新人の三つ巴となっている選挙戦。10月19日に投票日を迎え、即日開票されます。