香川のソウルフード「さぬきうどん」。民間のシンクタンク百十四経済研究所(高松市)は物価高騰が進む中、2025年8月から9月に香川県内に住む20代~60代の男女を対象にした「うどん消費」に関するアンケート結果を発表しました。(インターネット調査、有効回答数476人)
支払額は「西高東低」 年間の外食回数は男性が20回以上多い
香川県民がうどんの外食で1回に支払う額は、平均563.45円と、前年度から16.7円増加しました。
支払額の特徴は「西高東低」で、中讃・西讃地域が580.38円なのに対し、高松・東讃地域は552.59円となりました。
また、年間のうどんの外食回数は平均49.51回で前年度(49.60回)からほぼ横ばいでした。
性別でみると、男性は「ほぼ毎日」~「週2、3回」が多く、女性は「月2、3回」~「それ以下」が多く、男性が平均61.27回に対して女性が37.55回と、大きな開きがみられました。
年間の消費額は2万7418円で、前年度から146円減少しました。平均支払い額は16.7円増加したものの、平均回数が0.09回減少した結果と考えられます。
値上げ続く「かけうどん」 受け入れられる1杯の値段は?
物価上昇などで食費、外食費が値上がりする中、「うどん」も同様ですが、香川県民が受け入れられる「かけうどん」1杯の値段に変化はあるのでしょうか?
2025年の調査では、許容値段は「250円以上500円未満」が73.7%で最も多く、次いで「250円未満」が13.0%となりました。このデータから推計した許容値段の平均値は345円で、前年よりも13円上昇しました。
2022年から4年間の推移を分析すると、「250円未満」が徐々に減り、「250円以上500円未満」が徐々に増加しています。
年代別にみると、1杯「500円以上750円未満」の比率が20代で14.1%、30代で13.5%と高く、若年層ほど高い値段でも受け入れているとみられます。一方、60代では「250円未満」の比率が高く、平均値は320円と、値上げには厳しい反応を示しているということです。