息子などになりすまして岡山県総社市の女性(81)から現金150万円をだまし取ったとして、「受け子」役の福岡市の無職の男(21)が17日、詐欺の疑いで再逮捕されました。
警察によりますと、男は氏名不詳者らと共謀し、女性の息子になりすまして現金をだましとろうと計画しました。
そして2025年10月22日から23日まで、息子や証券会社の社員になりすました共犯者らが女性に「投資の運用益が出たが税金を滞納している」「脱税で逮捕されるかもしれない」「150万円でいいから貸してほしい」「代理の者に取りに行かせる」などと複数回うその電話をかけました。
10月23日、息子の代理人になりすました男が女性宅を訪れ、現金150万円をだまし取った疑いが持たれています。
男は同じ手口で、高梁市の70代女性から現金50万円をだまし取ったとして、10月24日に逮捕されていました。
最初に逮捕された事件の捜査で、今回の容疑が浮上したということです。総社市の女性は、警察の捜査が入るまで詐欺被害に気付かなかったということです。
警察の調べに対して男は「黙秘します」と話しているということです。
岡山県で特殊詐欺の被害が相次いでいることから、岡山県警は11月11日、「特殊詐欺緊急特別警報」を発令しています。特に息子をかたるオレオレ詐欺が急増していて、「固定電話では留守番電話機能を使う」「録音など防犯機能が付いた電話を導入する」など注意を呼び掛けています。