広島への原爆投下後に降ったいわゆる「黒い雨」を巡って、被爆者と認められなかった岡山市の女性(84)が、岡山県に対し被爆者と認定することなどを求めている裁判です。原告側は「女性の供述の信用性をどう検討したのか」県側に改めて釈明を求めました。
訴えを起こしているのは岡山市の84歳の女性です。訴状などによりますと女性は当時4歳だった1945年8月6日に「黒い雨」をあびたとし、2024年3月、岡山県に被爆者健康手帳の交付を申請するも却下されました。女性は、これを不服とし、県に却下の処分の取り消しなどを求めています。
一方、県側は客観的理由がないなどとし請求棄却を求めています。
25日の口頭弁論で原告側は県側に対し、「女性の供述の信用性をどう検討し、客観的理由がないとして却下したのか」、前回に続いて改めて釈明を求めました。
(「黒い雨」岡山訴訟弁護団/則武 透 弁護士)
「岡山の原告の申請を却下したか、一番本質の部分を語るべきなのにそこから逃げている。いつまで原告を苦しめるのかという思いです」