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岡山県で特殊詐欺の被害多発 被害を免れた女性(86)が心境語る「息子を助けてやらないと」

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 岡山県で特殊詐欺の被害が多発しています。警察に相談して被害を免れた女性が当時の心境などを語りました。

(特殊詐欺被害を免れた女性)
「今まで見たことない、14なんとか……って出たんです。『息子じゃけど』って。声がすごくおかしいんです」

 岡山市北区の86歳の女性です。2025年10月、息子を名乗る男から固定電話に「株でもうけたが妻に内緒にしたいためお母さんの口座に金を入れさせてほしい」などと電話がありました。

 女性は不審に思い息子に確認しようとしましたが、連絡がつかず、翌日に息子や証券会社の職員を名乗る者から再び電話があり、今度は400万円を要求されました。

(特殊詐欺被害を免れた女性)
「税金を払っていないから、配当金を税務署が差し押さえているので、出してもらおうと思ったら裁判にかけて、税務署から払ってもらわないといけんのじゃって。信じていますから、息子だと思っていますから息子を助けてやらないと、という気持ちでいっぱいです」

 女性は、どうしていいか分からず警察に相談し、だまされていることに気付きました。

 その後、警察と協力して「だまされたふり作戦」を行い、金を受け取りに来た犯人は緊急逮捕されました。

(特殊詐欺被害を免れた女性)
「電話番号を一生懸命眺めて、これなら大丈夫だと思ったら出る」

 岡山中央警察署などは8日、2025年9月から10月にかけて特殊詐欺の被害を防いだ銀行3店舗と郵便局2局を表彰しました。

(おかやま信用金庫 野田屋町支店/末津剛さん)
「出金にお客様が来たんですけれども、理由をはっきり言わなかったのでそこで怪しいかなと思いました」

(岡山沖元郵便局/吉田奈美さん)
「世間話のようにお話を聞いていたら、息子さんが携帯ではなくて家の電話に掛けてきたとか 風邪を引いていたとかという話を聞いていたらおかしいなと思って」

 岡山県警によりますと、2025年10月末までの特殊詐欺の被害額は約10億1590万円で、件数、金額ともに2016年以降で最悪となっています。

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