日本将棋連盟は、16日、妊娠や出産で女流タイトル戦が事実上の不戦敗となる規定を削除すると発表しました。
将棋連盟は、18日、タイトル戦の1つ「倉敷藤花戦」を主催する倉敷市を訪問し、経緯などを説明しました。
倉敷市役所を訪れたのは、日本将棋連盟の糸谷哲郎常務理事らです。
「倉敷藤花」のタイトルを持つ福間香奈女流六冠(33)は、妊娠中だった2024年10月、2つのタイトル戦を不戦敗にされたとして連盟に規定の変更を求めていました。倉敷市などは、福間女流六冠の体調に配慮して2024年11月に開催予定だった「第32期倉敷藤花戦」を2025年2月と3月に延期。連盟に対し、「個人の尊厳にもかかわる問題」などとして規定の見直しを求めていました。
連盟は、16日、「産前6週、産後8週に女流タイトル戦の日程が重なった場合は
対局者を変更する」との規定を削除し、「対局日の変更などを含め実施方法について検討し可能な限りの調整を行う」としました。