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倉敷藤花戦主催の倉敷市などが削除要望の「出産不戦敗」規定 日本将棋連盟が削除 

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 日本将棋連盟は、2025年12月16日、妊娠や出産で女流タイトル戦が事実上の不戦敗となる規定を削除すると発表し、新たに「対局日の変更等を含め、可能な限りの調整を行う」としました。この規定を巡っては、棋士の福間香奈女流六冠や倉敷市などが、見直しを求めていました。

 日本将棋連盟は2025年4月「産前6週間、産後8週間に女流タイトル戦の日程が重なった場合は対局者を変更する」との規定を設けました。

 これに対し、福間女流六冠は、2025年12月10日、「妊娠中だった去年、2つのタイトル戦を不戦敗にされた」などとして日本将棋連盟に規定の変更を求めました。

 同日、倉敷藤花を主催する倉敷市と倉敷市文化振興財団も「この規定には本人の意思が考慮されていない。妊娠・出産を理由としたタイトルはく奪が原則になっている。個人の尊厳にもかかわる問題」などとして、日本将棋連盟に見直しを求める要望書を提出していました。

 なお、倉敷藤花戦3番勝負は、当初、2024年11月実施予定でしたが、福間女流六冠の体調に配慮して延期され、日本将棋連盟が規定を設ける前の、2025年2、3月に行われました。

 福間女流六冠は、「実りある議論が進められ、よりよい環境整備がなされることを切に希望いたします」とコメントしています。

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