2月8日投開票の衆議院選挙。今回は激戦区、香川1区の構図や候補者の訴えをお伝えします。旧高松市や小豆島町などを選挙区とする香川1区には、自民と中道の前職、それに共産と参政の新人の合わせて4人が立候補しています。
前職2人は今回の衆院選が9度目の対決ですが、公明の連立離脱と新党結成でこれまでとは違った選挙戦になっています。
自民と中道 前職2人が9度目の対決
(中道・前/小川淳也 候補[54])
「この接戦を制せねばなりません。日本のために」
(自民・前/平井卓也 候補[68])
「私自身も自分の進退を懸けて今回の選挙に臨んでます」
9度目の対決となった中道・前職の小川淳也さん(54)と、自民・前職の平井卓也さん(68)。
過去8回の選挙では平井さん5勝、小川さんが3勝で、初顔合わせとなった2003年を除いてどちらかが比例復活しています。ここ2回は小川さんが連勝し、2024年10月の前回は最も大きい約3万票差をつけました。
自民・前職 高市人気で「前回よりいい風」
(自民・前/平井卓也 候補)
「国民の信を得ないと、『高市丸』は船出できません。ですからあえて高市総理はリスクをとって進退を懸けてこの選挙に臨んでいます」
小選挙区の議席奪還を目指し、国と地方のパイプ役としての実績をアピールする平井さん。
今回は、高い支持率を誇る高市総理の顔写真をポスターや選挙カーに載せ、商店街の事務所には等身大のパネルを置いています。
(自民・前/平井卓也 候補)
「前回よりは風はいいのかなと期待しています。握手をしたり街宣車に乗ると、若い人たちが本当に多くの皆さんが手を振ってくれます。それはなかなか今までなかったことなので」
中道・前職 有権者の戸惑いに「変わらない」
(中道・前/小川淳也 候補)
「これからも小川淳也は変わりませんので。日本の社会を、この行き詰まりを、正しく変革していく、先頭に立ちたいと思っています」
小川さんは、公示直前に立憲民主党と公明党が結成した新党、中道改革連合に加わりました。今回の衆院選では公明党の県議や高松市議、支持者らが初めて小川さんの選挙戦を全面サポートします。
(公明党/都築信行 香川県議)
「極端な政治による分断、対立、政治とカネに決着ができない勢力とは与することができません。小川淳也さんを私たち公明党は全力で押し上げてまいります」
対する平井陣営。これまでの選挙では連立を組んでいた公明党への比例での投票を呼び掛けることもあったといいますが……
(自民党/大山一郎 香川県議)
「(今回は)『比例区も自民党』なんです。今までの公明党の票を頂かなくても、われわれ自身で戦って、そしてわれわれが力を出せば、みんなで力を合わせば今まで以上の票が取れるんだ」
平井さんは立憲が新党結成にあたり、安保関連法や原発再稼働を巡るこれまでの主張を転換したことを批判します。
(自民・前/平井卓也 候補)
「政治家としての背骨、根本的なところを簡単に変えてしまう。これは絶対に政治不信がいずれ大きくなると私は思うんです。そのことを考えるとこの国を任せることはできない」
小川さんは、対話集会などで安全保障やエネルギー政策への自身の考え方について多くの時間を割いて説明しています。
(中道・前/小川淳也 候補)
「今ある原発で厳重に管理されたものは必要最小限、今あるものは慎重に使うが、いち早くそこから卒業をしていく。そのことをしっかりお約束したいと思っています」
所属する党は変わりながらも「常に野党第一党で政権交代の可能性を追求してきた」と話す小川さん。近い将来、党の代表を目指す考えを表明しています。
(中道・前/小川淳也 候補)
「(新党結成に)非常に有権者のみなさまは戸惑っておられる、心中複雑な受け止めだと。器(政党)が変わったのは今回初めてではないので、3度、4度変わってますから。その中で小川は変わったか、変わってないのかということを再度有権者の方に確認していただけるように」
共産は共闘崩れ候補擁立「自民党政治変える」
(共産・新/長尾真希 候補[37])
「自己都合、自己中の解散で、自分の保身と延命しか考えない。国民のことは全く考えておりません。自民党の政治を私は本気で皆さんと変えたいんです」
共産・新人の長尾真希さん(37)は2025年の参院選に続く国政挑戦です。「しんぶん赤旗」の記者として医療や教育現場などを取材して聞いた国民の切実な声を国政に届けたいと訴えます。
(共産・新/長尾真希 候補)
「くらし、平和、人権。国民のためにブレずに働く。自民党政治を変える国民のための政策があるんです」
共産党は「野党共闘」を推し進め、衆院選・香川1区でも2017年と21年は候補者の擁立を見送りました。しかし、中道が安保関連法を「合憲」と位置付けたことを受け、前回に続いて香川1区に候補者を立てました。
(共産党香川県委員会/中谷浩一 委員長)
「憲法を踏み破って戦争への道を許すかどうかというところで、これを認めてしまっては共闘どころか国民の願いに反するものだと思います。まぁ率直に言って残念ですね」
(共産・新/長尾真希 候補)
「小川さんは今まで(野党)統一候補をやってこられてて、僕も対話集会にめちゃくちゃ行ったり追っかけてたんですね。公明党は自民党との(将来的な)連立を否定していないんですね。自民党と連立してしまったら、もう自民党と一緒になる可能性すらある、中道改革連合は。つまり与党の補完勢力になっているわけで、今の市民と野党の共闘の枠組みからは完全に外れてるので僕としては戦いやすい」
参政は保守票離れを懸念「政策に違い」
(参政・新/道川和樹 候補[30])
「減税して、手元にお金を残して、若い世代の方々、現役世代の方々が前向きに結婚していただける社会を、まず将来に不安を感じない社会をつくらないと少子化は改善しないんです」
参政・新人で、医療機器会社で働く道川和樹さん(30)。「若い世代に政治への興味を持ってほしい」と出馬を決め、消費税の段階的廃止などを訴えます。
(参政・新/道川和樹 候補)
「私たち参政党が、新しくできた政党が、今までこの少子化を放置してきた政党に国会の場で強く言って、そして政策を少子化対策のほうに向けるべきだと強く訴えております」
2025年7月の参院選で大きく躍進した参政党。香川でも県全体の比例の得票を3年前の前回から約4倍に伸ばしました。(2025年の参院選 約4万9000票)
しかし、保守色の強い「高市政権」の誕生により、保守層の票が自民党に戻る懸念もあり、違いや存在意義をアピールしています。
(参政党/宮出千慧 参院議員)
「私たち参政党が皆さんに支持を頂いたから、自民党の政策が変わったんです。自民党さんが大勝したら、減税って言ってたのをまたやめるんじゃないですか? 外国人政策せっかくやるって言っていたのにやめてしまうんじゃないですか?」
(参政・新/道川和樹 候補[30])
「参政党は高市自民とは消費税の段階的廃止を訴えておりますのでそこがまず違うのと、外国の方の受け入れに対しても反対いたしておりますので、違いはたくさんあると感じております。高市さんは高市さん、参政党は参政党で、政策に違いはありますので、お互いに全力で選挙を戦うというのが一番大事だと思っております」
「真冬の短期決戦」も後半戦に。2月8日の投票日に向け、候補者の訴えはさらに熱を帯びそうです。
(2026年2月3日放送「News Park KSB」より)